公立千歳科技大で初の入学式 新たな歴史スタート
2019/4/6配信
私立大から公立化して今月開学した公立千歳科学技術大学(川瀬正明学長)の入学式が5日、北ガス文化ホール(千歳市民文化センター)で行われた。理工学部に251人が入学、大学院の博士前・後期課程に16人が進学。編入者3人を含め計270人がキャンパス生活をスタートさせた。
式辞で川瀬学長は校舎近傍の新千歳空港にちなみ、「飛行機のように日々の学びを通して、大きく飛翔してほしい」と願いを込めた。設置者となる千歳市の山口幸太郎市長は「新元号『令和』の幕開けと共に歴史を刻んでいくことになる」と述べ、「若さや発進力、行動力をもって地域に活気や活力を」と期待を寄せた。
入学生代表の坂口倫郭さん(18)=札幌開成中等出身=は「理学と工学を横断的に学び、さまざまな分野で活躍できる技術者として、わが国のさらなる発展に寄与したい」と誓った。
同大は公設民営で1998年に開学。2000年代から定員割れも慢性化していたが、公立化の方針を示して以降の18年度入試で8年ぶりに定員(240人)を確保。19年度では過去最多の2617人が出願していた。