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千歳・恵庭

景観生かす体験を NZ出身ハリスさんと意見交換-支笏湖地域

2018/11/7配信

 国立公園支笏湖運営協議会を中心とする千歳市の支笏湖地域の地元関係者が外国人観光客の誘致と受け入れ体制の充実を図るため、アクティビティー(体験型レジャー)の在り方について検討を進めている。群馬県みなかみ町でアウトドア事業を営むニュージーランド出身のマイク・ハリスさん(45)をこのほど招き、意見を聴いた。支笏湖地域でサイクリングや登山を実体験したハリスさんは「自然が優れていて可能性がある」と優位性を強調した。

 国立公園への外国人客の誘致を目的に環境省が主唱する「国立公園満喫プロジェクト」の一環。2016年に阿寒摩周など8国立公園が選定され、17年11月には支笏洞爺など10国立公園が、先行8公園に準じる公園として選ばれた。現在、レジャーの企画や二次交通の在り方、情報発信などについて協議を進めている。

 ハリスさんは、ラフティングなどのアウトドアスポーツを通した外国人観光客の受け入れ実績のある「キャニオンズ」を経営。湖畔に滞在した期間中、樽前山登山や美しい景観の楓沢探訪、サイクリングをするなどした。地元名産のヒメマスのすしも味わった。

 休暇村支笏湖で開かれた会合でハリスさんは、樽前山からの眺望や美笛キャンプ場付近の景色を絶賛。湖周辺の林道を活用したサイクリングや高級感のあるキャンプ「グランピング」などの体験型レジャーに可能性があることを挙げ、「一番の景色は湖。湖が見える場所でのキャンプはいい商品になる」と語った。

 また「登山ではガイドが歴史や自然を説明できるだけの英語力と話術が必要。ガイドがいると価値が上がる」と指摘。また懸念されるオーバーユーズ(過剰利用)の影響を踏まえ、レジャーの安全管理や質の確保、自然保護の観点から地域のルールを設ける必要性も挙げた。

 会合メンバーからは支笏湖地域で受け入れ可能な人数の限界を念頭に「いろいろな国から呼ぶのか、それともターゲットを定めるのか、考える必要がある」という意見や「支笏湖は(氷濤まつり期間を除いて)冬期間の観光が弱い」と、課題を指摘する声があった。

 4月はタイ、5、6月なら米国―などと、観光の動きが活発になる月が国により異なることを受け「各国の旅行者を念頭に、月別のプロモーションが必要」と、動向を見据えた誘客活動を提案する人もいた。ハリスさんは「住民を含め地域全体での合意形成が必要。(誘客の在り方を)みんなで考える機会があればいい」と検討の深化を促した。

 同協議会はハリスさんの指摘や提案を生かし、観光客にとっての満足度と魅力を高め、滞在期間の延長を図る方策を考えていく。

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