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千歳・恵庭

松浦武四郎の歌碑建立 新ふるさと創りの会が市に寄贈-かしわのもり

2018/11/3配信

 21世紀恵庭新ふるさと創りの会(永山伸治会長)は2日、大町の生涯学習施設かしわのもりの庭に建立した幕末の探検家・松浦武四郎の歌碑の除幕式を行った。北海道命名150年記念として、名付け親とされる武四郎が1858年、蝦夷地探検の最中に恵庭を歩いたという歴史を市民に伝えようと、会員らが私費で設置し、市に寄贈した。

 松浦武四郎は幕末に蝦夷地を巡った探検家で、明治維新後、69年に政府から蝦夷地の開拓判官に任じられ、北海道を命名した。武四郎が著した「西蝦夷日誌」には、58年に小樽から札幌を経て千歳に向かう旅の途中で、当時「漁(いざり)」と呼ばれていた恵庭の地を通ったことが記されており、その時に詠んだ「蝦夷人のいさりの里にたなつもの 穂浪よすとは思ひかけきや」という歌が残っている。

 歌の意味は「漁のアイヌの里に穀物が稲穂のように波打つ様子が見られるとは思いがけなかった」というもので、近代化以前の恵庭の姿を伝える貴重な史料を広く市民に知ってもらおうと、同会がこの歌を刻んだ高さ1メートル35センチの御影石の碑を建てた。

 永山会長は「恵庭がここから始まったという歴史を、今の市民、特に未来に向かう子どもたちに知ってもらうため、何か形に残したいと考えていた。北海道命名のほかにも今年は武四郎生誕200年、没後130年と節目が重なっており、今やらなければと思った」と趣旨を語った。

 除幕式には原田裕市長、穂積邦彦教育長、大町町内会の野原聡会長が来賓として出席。原田市長は「松浦武四郎がここを通ったという歴史が感じられる。これから100年、200年と残り続ける素晴らしい歌碑を寄贈していただいた」と感謝を表した。

 除幕式の後にはノンフィクション作家の合田一道さんが記念講演を行い、「松浦武四郎とアイヌ民族」をテーマに幕末から明治にかけての北海道の歴史を語った。合田さんは「北から見た明治維新」として、北海道開拓とアイヌ民族同化政策について解説。「武四郎の業績を見ると日本の歴史が見えてくる。ここに武四郎が訪れたことを示す歌碑を残す意味は非常に重いもの」と語り、「地元で大切にしてもらいたい」と呼び掛けた。

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