黄金色の稲穂実る 千歳の稲作農家で収穫始まる
2018/9/22配信
実りの秋を迎え、千歳の稲作農家による米の収穫が始まった。コンバインが土音を立てて田んぼを走り、黄金色の稲穂を刈り取って行く。
千歳市幌加の農家橋場正人さん(42)は、19日から協和に所有する田んぼで「ゆめぴりか」を収穫している。
橋場さんは、今年「ゆめぴりか」を5ヘクタール、「ななつぼし」と「きらら397」を各4ヘクタール作付けしている。
6月の低温と日照不足で根元付近から新芽が伸びて株分かれするプロセスの「分げつ」が進まなかった。今年の作柄について「小粒で、受粉ができず実入りも少ない」との見立てだ。
7月には大雨で近傍を流れる嶮淵(けぬふち)川の水があふれ、田んぼが水没。今月の台風21号通過では稲が倒伏した。「経営を継いで15年になるが初めての不作。この仕事は天候に左右されるので仕方がない。来年は頑張りたい」と言葉少なに語る。「(10アール当たりの)収穫目標は前年比100キロ減の440キロ」と話す。
10月5日までには刈り取りを終える予定という。