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故郷の惨状「言葉出ない」 ゆかりの千歳市民の声-西日本豪雨

2018/7/12配信

 西日本を襲った「7月豪雨」で各地に甚大な被害が広がった。今なお、避難の生活や危険が続く現地の窮状に近畿や山陽地方ゆかりの千歳市民は衝撃をもって受け止め、故郷に暮らす家族や友人を案じている。広島や岡山、京都出身の人たちから話を聞いた。

 広島県人会会長で千歳市議会議員の山崎昌則さん(63)は、「大変な災害。不明者も多いので心配で仕方ない」と話す。増え続ける死者や行方不明者の報道を見聞きするたび、気持ちが落ち込む。

 現地が大雨に見舞われた今月上旬には、広島市北広島町の実家や、同級生に電話を掛けた。おおむね無事は確認できたが、友人1人と連絡が取れない。「理由は分からないので、何とも言えない。無事だといいが」と不安を漏らす。

 今後の支援について「広島県人会として義援金の送付を検討したい」と言う。「千歳市も河川の氾濫が想定できるので、わが身に置き換えて教訓にしていきたい」と自然の恐ろしさを痛感した。

 「親しみのあった風景が変わってしまった。言葉が出ません」―。広島市出身で休暇村支笏湖支配人の川﨑孝利さん(50)は、故郷の惨状に胸を痛めた。

 親戚や友人はほぼ無事だったが、大学卒業までを広島市内で過ごした川﨑さんにとって、テレビや新聞で取り上げられた被災地の半分以上が親しみのある場所。呉市には親戚が住み、小中学校時代には海水浴やミカン狩りをして楽しんだ。

 12日朝、知人が広島市内の避難所にいることが分かった。「土壌には雨が染み込んでいるので晴れても土砂崩れが心配」と懸念した。

 土砂崩れにより3人の死亡が確認された京都府綾部市出身で千歳市春日町に住む女性会社員(34)は「穏やかな田舎まちなのに、大雨でこんなことになるなんて」。

 同市は両親の出身地。現在も山に近い場所に父方の伯父といとこが住んでおり、「テレビで土砂崩れの映像を見て心配になりました」。京都市に住む父親が連絡を取り、親戚の安全は確かめられた。

 今年1月に帰省したばかり。土砂崩れが発生したのは見覚えのある場所だ。「いつ災害が起きるか分からない。自分の身は自分で守らないと」と防災への思いを新たにした。

 岡山県出身で現在千歳市に住む女性会社員(34)は、7日の夕方、倉敷市帯江地区に住む同級生の主婦(34)から、電話で被害状況を聞いた。

 付近一帯は冠水。地下道(アンダーパス)で車が浮き、畑は池のように変わり果てていたという。また、総社市下原のアルミ工場が爆発した衝撃で、6日に家が揺れた恐怖も伝えてきた。

 同級生の友人が撮影したという数枚の写真が無料通信アプリで送られてきた。甚大な被害を受けた倉敷市真備町地区の様子だった。女性は「岡山は『晴れの国』と言われるのに。友達の気持ちに寄り添ってあげることしかできなかった」

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