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初の噴火災害対処訓練 陸自第71戦車連隊、来月有珠山で

2018/6/6配信

 陸上自衛隊第7師団第71戦車連隊(北千歳駐屯地)が7月、有珠山で初めての噴火災害対処訓練を行う。西胆振を警備隊区とする同連隊は、2000年3月の有珠山噴火でも、基幹となって災害対応を経験。今回は同連隊が各自治体に提案し、初の実動訓練を計画しており、5日には現地で事前研修を行った。

 同連隊は登別以西の西胆振6市町が隊区。00年3月の有珠山噴火は適切な予報で、人的被害が出なかった噴火災害として知られるが、同連隊も装甲車などを出動させ、地域住民の避難などに尽力。同連隊は各自治体と連携を深め、認識の統一を図ろうと、実動訓練を初めて企画立案。7月10~12日に伊達市、壮瞥町、洞爺湖町の各自治体、伊達署、西胆振行政事務組合と行う予定だ。

 実動訓練は有珠山噴火を想定し、7月10日に北千歳駐屯地で情報収集や部隊の派遣準備をし、同11、12両日は1市2町に部隊を展開する。地域住民の避難誘導がメインで、73式装甲車で人員輸送する他、炊事や給水などの医療支援なども計画。00年の噴火対応と今回の訓練を対比して、さらなる備えを構築する。

 5日は同連隊の大北知史連隊長ら隊員約40人をはじめ、伊達、洞爺湖町、壮瞥町、豊浦町の防災担当者らが有珠山で事前研修を行った。大島弘光・北大地震火山研究観測センター火山活動研究分野特任准教授を講師に招き、南西外輪山や00年噴火時の断層などを見て回り、火山活動の実態や噴火当時の状況などを再確認した。

 大島准教授は平均約30年周期で噴火する有珠山の火山活動や、00年は噴火前に山に亀裂が生じたことを触れ、隊員らに「事前監視で亀裂をぜひ見付けて。偽の情報かもしれなくても確認する」などと述べた。隊員らは「亀裂はどのように発見したのか」「有感地震の予知の現状は」などと積極的に質問し、有珠山への理解を深めた。

 大北連隊長は「自衛隊も有珠山噴火を経験した人が少なくなっている。(このままでは)ノウハウが失われる」と指摘し、「監視計画を作って準備する。過去の教訓を洗い直し、自治体や消防などとも連携しながら、より良い対処計画にしたい」と意欲。同連隊は研修を踏まえて想定をさらに練り、実動訓練で有事への備えとする。

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