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千歳・恵庭

勇気と知識で男性救う JR新千歳駅「救命連鎖」6人に感謝状

2017/7/12配信

 新千歳空港地下のJR新千歳空港駅で意識を失い心肺停止状態になった男性(79)の命を救ったとして、千歳市消防本部は11日、救命に携わった乗客や警備員など6人1機関に消防長感謝状を贈った。危機に際して、居合わせた人々の勇気と知識を最大限に発揮した人命救助が行われた。

 感謝状を受けたのは、元看護師の加藤睦大さん(28)、JR北海道社員の林瑛也さん(21)、セノン北海道支社警備員の小林知思さん(38)、北海道大学医学部6年の宮本哲愼さん(25)、富良野保健所薬剤師の桑名宏一さん(55)、セントラルリーシングシステム警備員の齋藤祐史さん(31)とJR北海道新千歳空港駅。加藤さん、林さん、宮本さん、桑名さんは列車の乗客だった。

 同本部によると、男性は5月1日午後6時半ごろ、同駅で発車を待っていた快速エアポートの車内で突然、意識を失った。同じ車両に乗り合わせて異変を感じた加藤さんは座席で男性をあおむけにし、弱まる呼吸と脈拍を確認。林さんが車掌に知らせ、ホームを警備していた小林さんに119番通報を要請。救急への連絡とAED(自動体外式除細動器)の使用を同駅の駅員3人が担当した。

 AEDの音声ガイダンスに従った電気的刺激を与える処置が進む中、車内では医療従事者を求める放送を流した。「医師」という表現ではなかった点などから救護者不足を察した宮本さんと桑名さんが合流。齋藤さんも加わり、6人が交代しながら胸骨圧迫を続けた。

 宮本さんと小林さんは人工呼吸も行い、男性は救急車への収容前に自発呼吸を再開した。病院に搬送されてからは大きな後遺症もなく、退院したという。

 現場で集まった人たちに指示や要請を出し続けた加藤さんは「患者の情報が何もない中で体が震えた」と話す。ひるまずにICU(集中治療室)での勤務経験を生かし、他の救護者も救命講習の経験や医療の知識を総動員した。医師を目指す宮本さんは「もっと身軽に動き、知識を確立させたい」と決意を述べた。

 居合わせた人たちの勇気と機転が一人の命を救った好例に同消防本部は感心。橋本悟志消防長は「助けた人を後遺症なく社会復帰に導くための『救命の連鎖』の模範」と功績をたたえた。

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