丸駒温泉旅館（千歳市幌美内）で、同旅館のシンボルであるエーデルワイスが花開き、宿泊客らの目を楽しませている。７月中旬ごろまで見ることができるという。

　同旅館に近い恵庭岳には、エーデルワイスの仲間であるエゾウスユキソウが自生。かつて登山客の間で「幻の花」と呼ばれていた。このことから宿泊客に楽しんでもらおうと、３１年前から敷地内に株を植栽した。

　現在、同旅館の前庭や正面玄関近くの花壇で、約１００株を育てている。同旅館のコースターやスタッフのネクタイ、浴衣などに花をあしらうなど、同旅館のシンボルとして親しまれている。

　天候不順のためか、例年より２週間ほど遅い開花。同旅館では「高山に登らなくてもよく、足が悪い方でも見ることができます。支笏湖とエーデルワイスを見て、少しでも日頃の疲れを癒やしていただければ」と話している。