新人千歳市職員が陸自7師団に体験入隊 厳しい訓練絆深める
2017/6/9配信
千歳市職員による陸上自衛隊体験入隊の様子が8日、北海道大演習場東千歳地区で公開された。昨年秋から今年の春までに入庁した10~40歳代の30人が第7師団第11普通科連隊重迫撃砲中隊員と共に20キロの徒歩行進を実施。雨が降りしきる中、新人職員は力を合わせて完歩を果たし、絆を深めた。
東千歳駐屯地内の演習場で、高低差のある林道を歩いた。部隊から貸し出された迷彩服を身に着け、ブーツを履いた職員は、私語禁止のルールに従って黙々と歩みを進める。
リュックの重さは約8キロ。2リットルのペットボトル2本と食料や着替えを詰め込んでいた。女性職員のペットボトルを代わりに持つ男性職員もおり、休憩中は励まし合った。足元に泥を付け、雨で顔をぬらしながら、ゴールを目指した。
午後1時すぎ、残り約4キロの地点で昼食の時間を迎え、参加者は、携帯していたレトルト食品を温めて食べた。視察に訪れた山口幸太郎市長が「あと少し。この貴重な体験を今後の職務に生かして」と激励した。
午後4時ごろに全員が行程を完歩。総務部職員課に配属される笠原亜由美さん(30)は「みんなで一つのことをやり遂げ、達成感がある。粘り強さが身についた。千歳市は自衛隊と密接な関係にあるので、理解を深めて今後の業務に生かしたい」と話していた。
体験入隊は時間の管理と規律の大切さを学ぶため、昨年度から新人職員研修に取り入れている。今年度は男子20人、女子10人が参加。7日に始まり、9日まで2泊3日の泊まり込みで行われた。
隊員から敬礼や整列の仕方などの講習を受け、メインとなる第2日の徒歩行進が公開された。