9

16(月)

胆振の
明日の天気

晴れ

25 / 18

千歳・恵庭

AED使い命救った2組に感謝状 千歳市消防本部

2017/3/29配信

 2016年12月と17年2月にそれぞれAED(自動体外式除細動器)を使い心停止状態の患者の命を救ったとして、千歳市消防本部(橋本悟志消防長)は28日、2組計9人に消防長感謝状を贈った。患者の異変に気付き、勇気を出して行動した市民が貴い命をつなぎ止めた。

 表彰を受けたのは、16年12月に千歳祝梅小でフットサルをしていた男性を救った栗林聡さん、齋藤明徳さん、伊藤力さん、佐々木正人さんの4人と、17年2月に新千歳空港内のENEOS(エネオス)エアカーゴSS(サービスステーション)でタクシー運転手の男性を救った松田和郎さん、武田勇治さん、佐々木孝治さん、寒河江香織さん、南野友孝さんの5人。

 贈呈式は同本部で行われ、都合で欠席した南野さんを除く8人が出席。橋本消防長から一人ひとりに感謝状が手渡された。

 同本部によると、1件目は16年12月21日午後8時55分ごろ、千歳祝梅小の体育館でフットサルの練習試合をしていた男性(当時24)が突然倒れたという。

 練習試合に参加していた栗林さん、齋藤さんが男性をあおむけにして気道を確保し、伊藤さんが119番通報。その場に居合わせた体育館管理人の佐々木正人さんは職員室からAEDを運んだ。AEDによる電気ショックと胸骨圧迫、人工呼吸の結果、男性は数日後に意識を取り戻した。

 4人のうち栗林さんは市内の介護老人保健施設の介護福祉士として、齋藤さんは通所介護事業所の作業療法士として救命講習の経験があった。栗林さんは「救命活動の時は無我夢中だった」と振り返り、齋藤さんは「後日元気な顔を見られてほっとした」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 2件目は17年2月21日午前8時5分ごろ、ENEOSエアカーゴSS近くの交差点で信号待ちをしていたタクシー運転手の男性(当時71)が意識を失ったという。

 後ろに止まっていた南野さんと同SSに勤める武田さんが青信号でも進まない運転手の異変に気付き、運転席を倒して気道を確保。同じく従業員の佐々木孝治さんが加わり3人がかりでタクシーをSS内に移動させ、次長の松田さんが119番通報、寒河江さんが店舗備え付けのAEDを持ち出した。的確な処置により、運転手は救急隊が到着する前に息を吹き返した。

 同SSは16年3月にAEDを導入し、同時にAEDを使った救命講習も実施。従業員全員が救命法を心得ていたという。武田さんは「急な出来事で、ただただ必死だった。頭の中が真っ白になりそうだったが、冷静に顔色などを観察した」と語る。松田さんは「後日、本人と娘さんがお礼に見えて、気持ちがいっぱいになった。今後も救命講習を続けたい」と感想を述べた。

 市民の活躍で2人の命が守られたことを受け、橋本消防長は「倒れている人を助けるには、その人に近づく一歩の勇気が必要。講習を受けた経験の有無も大きな差となる。両ケースとも表彰された皆さんが本人の異変に気付き、『救命の連鎖』がつながった素晴らしい対応だった」と9人の果敢な行動をたたえた。

週間ランキング

集計期間 09/09〜09/16

お知らせ

受付

苫小牧民報社から