(7)庄野(三重県鈴鹿市) (2018/8/10) 保永堂版「庄野(しょうの) 白雨(はくう)」の白雨とは、にわか雨のこと。暗い色調で黒雲垂れ込める夏の夕暮れの情景が描かれている。 この絵は前景に5人の人物を…
(6)四日市(三重県四日市市) (2018/8/9) 保永堂版は三重川のほとりに吹く風がアシや柳の枝を揺らしている様子を描く。川に架かる簡素な橋の上では2人の旅人が歩み去っていく。右は風を含み大きく膨らんだかっ…
(5)鞠子(静岡県静岡市駿河区) (2018/8/8) 鞠子(まりこ)宿は東海道で最も小さな宿場であった。とろろ汁が名物で、わらぶき屋根の茶店の看板には「名ぶつとろヽ汁」とある。沿道の梅は白い花を付けており、松尾…
(4)蒲原(静岡県静岡市清水区) (2018/8/7) 保永堂版の蒲原(かんばら)は最も高名な作品の一つであり、広重の画業を代表する傑作であろう。蒲原は富士川を越えるために欠かせない宿場であった。しかし、気候は温…
(3)箱根(神奈川県足柄下郡箱根町) (2018/8/3) 箱根越えは東海道最大の難所。保永堂版は、山あいの道を西国へ向かっていく大名行列が、急な傾斜を象徴している。左手は芦ノ湖で、湖周辺を低い山々が取り巻き、これを…
(2)日本橋(東京都中央区) (2018/8/2) 五街道の起点、日本橋。日本橋の北側には魚河岸があり、一日千両もの商いがあったといわれる。 保永堂版は朝焼けを背に大名行列が日本橋を渡って来る様子を描く。高ま…
(1)二つの東海道五拾三次 保永堂版と丸清版 (2018/8/1) 苫小牧市美術博物館で特別展「歌川広重 二つの東海道五拾三次 保永堂版と丸清版」が開かれている。世界的に有名な浮世絵師、歌川広重による、版が異なる二つの「東海…