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挑む経済人-2019企業トップに聞く(千歳・恵庭)

(3)嗜好把握し商品ヒット キリンビール道千歳工場・桜井隆工場長

2019/1/10配信

 ▽ヒット商品

 就任2年目の昨年は行政、経済界、自衛隊、各種団体の方々との交流を通じ地元により深く溶け込めることができた一年でした。

 業務では主力商品の「一番搾り」のリニューアルと、3月発売の新ジャンル「本麒麟」が販売目標を上方修正する好調ぶりで、当初6工場での製造を全9工場に変更。年末には年間販売870万ケース(大瓶換算、ケース単位20本)を突破。冷夏と震災の影響が出た千歳も飲料店の新規取扱店が増えシェアが3%アップ。会社も工場も元気に一年を終わることができました。好調を堅持したいと思います。

 ▽BCP(事業継続計画)

 胆振東部地震では停電が30時間に及んだものの、お客さまには商品を切らすことなく提供できました。立ち上げた対策本部が賄える能力の発電機が必要と痛感。現在、地震や長期停電を想定した復旧計画を策定しています。

 ▽ゆとり生む働き方改革

 当面、大量の定年退職者は出ませんが、技術の伝承は一朝一夕でなせるものではなく、ものづくり現場には永遠の課題。少人数でラインを動かすには、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)の導入は不可欠。限られた人数で余裕を持って働くことができ、新たなことにもチャレンジできる時間の創出を考えたいと思います。

 ▽多様化

 高アルコールの「キリン・ザ・ストロング」をはじめ、RTD(缶酎ハイやカクテル飲料)が伸びている。一方でビールは若干減少傾向。お客さま第一を考え、嗜好(しこう)の把握と時代を読んだ多彩な商品を設計し提案する柔軟な対応が肝要。「本麒麟」のヒットがそれを裏付けています。昨年からセブン&アイ・ホールディングスが通年販売する一番搾り「匠の冴」は千歳工場が全国向けで初めて製造していますが売れ行きは好調です。

 ▽旗振り役

 今年は弊社が旗振り役を務め、千歳の役に立ちたいと考えます。市内のものづくり企業が抱える設備保全や安全について意見を交わすきっかけづくりができれば。

 社を挙げて取り組む「飲酒運転根絶運動」の一環で、昨夏のキリン北海道ビアフェスティバルでは来場されるお客さま向け駐車場の開設をやめました。初めての取り組みでしたが理解を頂き、大きなトラブルもなく開催できました。

 千歳工場はキリンのものづくりと情報発信のフィールド。北海道の千歳に所在するキリンの認知度を上げるため、今年も頑張りたいと思います。

 1988年横浜国立大大学院工学研究科生産工学専攻博士課程前期(修士)修了、キリンビール入社。岡山工場副工場長を経て2015年10月に北海道千歳工場副工場長、17年4月北海道千歳工場長に就任。東京都出身。55歳。

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