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支笏湖日記

たくさんの穴は何のため? 冬の森で見付けた大きなシナノキ

2019/2/8配信

 スノーシューを履いて冬の森を歩くと、いろいろな発見があります。雪上に残る動物の足跡など、冬ならではの発見もあれば、夏にもあったはずなのに気付かなかった発見もあります。立ち枯れした木に付いたサルノコシカケなど、にぎやかな季節には気付かなかった、少し地味なものを再発見するのもまた冬の楽しみの一つです。

 私が最近再発見して気になっているのはシナノキ。シナノキの名前にあまりなじみのない方も多いかもしれませんが、木彫りの熊などの木工品によく使われています。夏に咲く花はいい香りがあり、別名の菩提樹(ぼだいじゅ)などの名で蜂蜜も作られています。

 去年の支笏湖はシナノキの花の当たり年で、満開となった7月末には温泉街が甘い香りに包まれました。

 そんなシナノキ、温泉街の裏山には樹齢100年を越えていそうな大木が何本も生えています。まじまじと観察すると、樹皮にたくさんの穴が横に並ぶように開いていることに気付きました。直径は1センチ程度で、幹の根元から上方まで連なっています。

 初めは虫の仕業かと思いましたが、穴の深さはせいぜい1センチ強ほどで、中の木材が食い荒らされた様子はありません。キツツキの仲間にしても、こんなきちょうめんな穴の開け方はしないはずです。

 それでは一体…。いろいろと調べてみると、樹木には皮目(ひもく)というものがあると分かりました。皮目は樹皮に形成される小さな裂け目や穴で、酸素を取り込んで二酸化炭素を排出する呼吸の役割を担っています。たとえばサクラの樹皮に見られる横長の裂け目も皮目によるものです。

 この皮目説が有力ではないかとにらんでいますが、同じシナノキでも穴のある木とない木があるのが不思議なところです。

 真相を知っているよ、という方がいればビジターセンターにこっそり教えてください。

(支笏湖ビジターセンター自然解説員・小野寺裕太)

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