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支笏湖日記

支笏湖小 開講70周年 地域と自然に守られ育つ

2018/5/11配信

 支笏湖地域唯一の学校である千歳市立支笏湖小学校は、今年開校70周年を迎えます。現在は児童数8人の小さな学校ですが、多いときには50~60名の児童が在籍していました。その歴史を開校当時にさかのぼると、1947(昭和22)年12月に千歳町立烏柵舞小学校の分教場として、湖畔にあった北海道大学支笏湖寮を仮校舎に開設され、1年後に現在の支笏湖ユースホステルの場所に校舎が完成、1949(昭和24)年1月開校式を迎えています。

 今、私の手元には卒業生からお借りした開校50周年記念誌があります。その中に開校時から14年間にわたり教員をしていた大塚常子さんの手記が寄せられています。「…教室は20坪(66・6平方メートル)の一つだけでした。机と椅子は子どもたちが水明から雪道を運んだものです。その一教室に、1、5、6年(校長先生)は正面の黒板の方を向き、2、3、4年(大塚)は背面黒板の方を向き背中合わせで校長先生と私とで授業をしました…」と、当時の授業の様子や、支笏湖地域に学校をつくろうという地域の方々の一念から、当時の役場や町議会を動かし実現したことなどがつづられています。

 また、他の先生の手記には、赴任当時、子どもたちが野鳥の名前をいとも簡単に言うのに驚き、悔しくて職員室で野鳥図鑑を引っ張り出したことを懐かしく思います、と記されています。ほかにも教員の方々の思い出がつづられていますが、共通するのは、恵まれた環境の中で学ぶ児童が素直で個性的なこと、児童数が少なくても地域の方々がカバーしてくれたことなどなど、地域と自然の中で見守られ育てられていると実感できる素晴らしい学校だということでしょう。このような伝統は70年を経た今も公園清掃や野鳥観察などの活動に受け継がれ、環境大臣表彰などの受賞に結びついています。

 支笏湖小学校では今年11月17日(土)同窓生や関係者をお招きし記念式典と祝賀会を開催します。

(自然公園財団支笏湖支部所長 木下宏)

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