(6)死ぬ覚悟は持っていた 苫小牧市新中野町・竹原石松さん(96) (2019/8/17) 「この歳になると過去の事なんてほとんど覚えていないよ」。柔和な表情で笑いを誘いながら自宅の居間にある机の上に世界地図を広げ、過去の記憶を一つずつ思い出した。…
(5)真っ赤な炎、空を染める、東京大空襲語る 苫小牧市表町・秋山勇さん(89) (2019/8/16) 「戦争は絶対に起こしてはならない。国際紛争の解決手段として最低な行為だ」 8月5日、苫小牧市中心部の表町公園に隣接する旧秋山歯科医院。話が本題の戦争に及んだ…
(4)友の死、震え止まらず 苫小牧市有珠の沢町・佐々木勝已さん(90) (2019/8/15) 「私たちの世代の青春は、戦争の真っただ中にあった。勉強の代わりに労働を強いられ、敗戦の無力感の中で学校生活を終えた」 8月6日、苫小牧市有珠の沢町の自宅。ソ…
(3)国民が哀れな思いに 苫小牧市のぞみ町・村上亀太郎さん(93) (2019/8/14) 「74年前の夏は天皇の護衛隊である近衛師団の騎兵候補生として旭川の陸軍第七師団の部隊に配属され、二等兵の訓練を受ける日々だった」 今月9日、一人で暮らす苫小…
(2)徴用のつらい記憶 苫小牧市拓勇東町・野土谷末松さん(91) (2019/8/13) 「力仕事に疲れ、腹をすかせた彼らは食べ物を探し求め、港の岸壁に付着した海藻や岩ノリ…とにかく口に含める物をなんでも探して缶に詰め、煮て食べていた」 今…
(1)「生き残った人も不幸に」 苫小牧市勇払・廣岡桂子さん(90) (2019/8/12) 「今まで心にふたをして生きてきた」 今月3日、苫小牧市内で開かれた新日本婦人の会苫小牧支部など主催の「平和のつどい」。戦争と平和について考える行事に戦時中の…