8

21(水)

胆振の
明日の天気

曇り

21 / 18

ウトナイ湖サンクチュアリレンジャー通信

環境月間に寄せて 勇払原野の魅力テーマにシンポ

2019/6/7配信

 ウトナイ湖岸の自然観察路では、例年より早く、リンゴと同じ仲間で白い花もよく似たズミが満開を迎えました。東南アジアなどから渡って来た夏鳥も勢ぞろいし、美しいさえずりを聞かせています。もうじきヒオウギアヤメやノハナショウブが、葉を伸ばし始めたヨシに交じって青紫色の花を咲かせることでしょう。

 

 深緑と草花、そして夏鳥を楽しむのに良い6月は、環境省が主唱する「環境月間」でもあります。官公庁のホームページによると、その狙いは環境の保全に関する普及・啓発のため。周りの自然に目を向け、その価値や重要性を知り、守る活動に参加するといったところでしょうか。

 

 私たちの住む街には、ラムサール条約湿地のウトナイ湖をはじめ、支笏洞爺国立公園に含まれる樽前山など、野生動物の生息地や風光明媚(めいび)なスポットがいくつもあります。そして、皆さんはこれらの自然豊かな場所に、バードウオッチングや登山、温泉など、何か目的があって出掛けることが多いのではと思います。

 

 一方、わざわざ目的を持って遠出をしなくても、自然は身近な所に存在しています。私自身、自宅から歩いてすぐの緑地を何気なく散歩している時、自生と思われるスズランを発見したり、移動途中なのかフクロウに出くわしたり、ということがありました。日々の暮らしを送る中で、皆さんにはまず、まわりを少しキョロキョロしてみることをオススメします。意外な出会いがあるかもしれません。

 

 さて、さほど遠くもなく、かといって生活圏でもない場所にあるのが「勇払原野」です。工業地帯と隣り合って存在する貴重な自然。絶滅の恐れのある野鳥も暮らしています。日本野鳥の会は、環境月間の最終日(6月30日)に、この勇払原野の魅力を多くの方々に知っていただこうと、苫小牧市民会館でシンポジウムを開催します。

 

 1973年に道内で初めて「人間環境都市宣言」を行なった苫小牧市。市民の皆さんにとって、意外と近くにある、あまり知られていない自然に目を向けるきっかけとなればうれしい限りです。詳細はホームページなどをご覧ください。

 

(日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリ・中村聡レンジャー)

週間ランキング

集計期間 08/14〜08/21

お知らせ

受付

苫小牧民報社から