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ウトナイ湖サンクチュアリレンジャー通信

野鳥とレンジャー それぞれの秋 「移動」して来たカモ類

2018/9/8配信

 雨が多く、天候不順だった夏も終わり、いつの間にか涼しい風が吹く季節。野鳥にとって9月は、「移動」する時期です。ウトナイ湖周辺で子育てを終えた夏鳥たちは、すでに南方への渡りを始めたようで、少し前まで自然観察路でよく見かけたクロツグミやキビタキは、姿がほとんどありません。あれほどにぎやかだったセンダイムシクイのさえずりも、全く聞かれなくなりました。もはやオスは、美しい声で求愛し、また、自分のなわばりを宣言する必要がなくなったのです。

 1年中見られるシジュウカラやハシブトガラなど、いわゆるカラ類は、巣立った幼鳥を交えて小群を作り、林の中を「移動」しています。どうやら群れには、食べものや外敵を見つけやすいというメリットがあるようです。そして、よく見ていると、時にゴジュウカラやエナガ、キツツキの仲間のコゲラ、夏鳥のメジロなどがその中に交じっていることがあります。つまり、この混群を発見した時は、いろいろな小鳥に出合える可能性が高いのです。しばらくじっと立ち止まってみることをオススメします。

 一方、湖面に目を移すと、「移動」して来たカモ類が見られるようになりました。こちらは、北方からの渡り鳥。日本で冬を越します。すでにコガモやスズガモなどを確認しており、じきにマガンやヒシクイといった大型の水鳥、続いてハクチョウ類が渡来します。私も、久しぶりの再会にワクワクする時期です。ちなみに、野生鳥獣保護センターでは現在、オオハクチョウがウトナイ湖に渡って来た日を予想するクイズを行なっています。昨年の渡来日は、10月12日。これをヒントに、関心のある方は、どうぞ奮ってご応募ください。ピタリ賞も用意しています。

 さて、私たちレンジャーにとっての9月は、というと、今は、調査やイベントで大忙しだった夏を振り返り、ちょっぴりホッと一息ついているところです。でも、それもつかの間。2学期が始まって間もないこの時期に、ウトナイ湖で学習活動を行なう学校も多く、中旬以降は毎日のように対応が続きます。勇払原野での鳥類調査の結果発表も控え、慌ただしい日常にまた、戻ります。そして私自身は…合間を縫って遅い夏休みを取り、旅という「移動」計画をただいま考えている最中です。

(日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリ・中村聡レンジャー)

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