9

26(火)

胆振の
明日の天気

晴れ

23 / 13

ウトナイ湖サンクチュアリレンジャー通信

渡り鳥が子育て中 夏の勇払原野を彩る生き物たち

2017/7/7配信

 ピンク色の花穂が風に揺れ、その周りを黒地に白い線が入ったチョウがひらひらと舞います。小鳥の鳴き声がにぎやかに響き、ヨシ原の上空をタカの仲間が翼をV(ブイ)字に広げて滑空中。水面のはるか奥には、火力発電所の水色の煙突や施設、貨物船等にコンテナを積む赤白のキリンのような姿のガントリークレーンが、うっすらと見えます。

 これは、苫小牧市街地から車で30分ほどの場所にある勇払原野の一角、苫小牧東部地域(苫東地域)内の弁天沼北側から見た景色です。

 ピンクの花はホザキシモツケ。チョウはその葉を幼虫の頃に食べて育つフタスジチョウ。ヨシ原の上を飛んだのは、小鳥やネズミなどを狙うタカの仲間・チュウヒです。

 今の時期、ここでは南から渡ってきた鳥たちが子育て中で、頭から背中が黒く、喉元がだいだい色のノビタキや、全身褐色でピージョジョジョなど騒がしくさえずるコヨシキリがその代表です。また、絶滅が心配される、前述のチュウヒやオジロワシ、オオジシギ、アカモズなど30種以上の鳥が暮らしています。

 このような貴重な環境を残そうと、ウトナイ湖サンクチュアリでは希少鳥類の生息状況調査などを継続しつつ、この地の素晴らしさを伝えてきました。さらに、昨年、開設35周年を迎えたのを機に、次の目標として安平川下流部に広がる湿原などを含む「勇払原野」を「ラムサール条約登録湿地に」と掲げ、活動しています。

 今月30日には、普段はなかなか入ることのできない弁天沼などを訪ね、バスと徒歩で移動し、沼や周辺を実際に見て、感じるイベント「勇払原野とことこツアー~夏の自然を感じよう~」を日本野鳥の会苫小牧支部と共催します。小学生以上で2~3キロを歩ける方ならどなたでも、お申し込みいただけます。費用はお一人千円です。勇払原野の自然を一緒に体感しませんか。詳しくはネイチャーセンターまでどうぞ。

(日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリ・小山留美レンジャー)

週間ランキング

集計期間 09/19〜09/26

お知らせ

受付

苫小牧民報社から