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ふるさとネイチャーらんど

夜間も目が利くハクチョウ

2019/3/25配信

ウトナイ湖へ出掛けてみよう

 ウトナイ湖は苫小牧市の東側にある沼です。多くの野生生物が生息することから、国の特別鳥獣保護区に指定されています。渡り鳥の重要な中継地や越冬地になっているため、ラムサール条約の登録地にも指定されています。現地には自家用車やバスで出掛けることができます。JRを使用する場合は「植苗駅」で下車し、国道36号まで出て、苫小牧方面へ徒歩で向かいます。多少時間はかかりますが、ウトナイ湖に流入する美々川などの景観を楽しむことができます。

3月下旬のウトナイ湖

 越冬地から繁殖地へ北上する渡り鳥でにぎやかになります。渡り鳥のほとんどは、ガンやカモ、ハクチョウ、ワシの仲間で、この時期はコハクチョウが多数飛来し、大きな群れを見ることができます。

小柄なハクチョウ

 コハクチョウはユーラシア大陸と北アメリカの北極圏で繁殖するハクチョウの仲間で、北海道では旅鳥のため、真冬に観察することは難しいですが、春になると本州以南の越冬地から北上してくるため、大きな群れを観察できるようになります。

 オオハクチョウに似ていますが、体は一回り小さいです。極端に違うわけではないので、区別するにはくちばしに注目するとよいでしょう。くちばしの黄色い部分が大きく、先端部がとがった三角形で、鼻の穴にまで達しているのがオオハクチョウ。黄色い部分が小さくて鼻の穴に届かず、先端部分が丸いのがコハクチョウです。

 ちなみにコハクチョウにはアメリカコハクチョウと呼ばれる亜種がいますが、コハクチョウよりも黄色い部分が極端に小さいことから区別できます。

夜空から聞こえる鳴き声

 春と秋、渡り鳥たちが活発に移動する時期になると「夜にハクチョウの鳴き声を聞きました!ハクチョウは夜にも飛ぶのですか?」という質問を観察会の参加者から聞かれることがあります。

 鳥類は夜に目が見えないと思われているためと思いますが、多くの鳥類は、夜も目が見え、渡り鳥は昼間よりも夜に飛行していること多いことが分かっています。

 渡り鳥が夜に移動するのは、夜は乱気流が起こりにくく、大気の状態が安定して、直線距離を長距離移動するのに適していることと、気温が低いため飛行によって上がる体温を下げることができるためと考えられています。

 ちなみに、この説を「大気構造説」といい、これ以外に夜は天敵の猛禽(もうきん)類が活動していないことも理由の一つでしょう。

冬毛から夏毛へ

 エゾシカは繁殖期を迎える9月になると夏毛から冬毛に変わり、3月になると冬毛から夏毛に変わり始めます。そのため3月中旬を過ぎるころになると、抜け落ちた冬毛の束が見られるようになります。これは野鳥の巣材に使われるためで、冬毛を見ていると、シジュウカラやハシブトガラなどが持っていく様子を見ることができます。

 お断り
 むらさんのフィールドノートは今回で終わります。

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