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ふるさとネイチャーらんど

勇払原野の原風景残す

2018/8/27配信

拓勇樹林へ出掛けてみよう

 拓勇樹林は苫小牧市拓勇西町の市街地にある緑地帯で、開拓期の勇払原野の原風景を残す貴重な環境であるとして、同市の緑地保全地域に指定されています。樹林内に観察路などは整備されていませんが、周囲の歩道などで、勇払原野を代表する植物たちがつくる林の景観や、四季を通じての自然観察を楽しむことができます。

8月下旬の拓勇樹林

 アキアカネなどのトンボが目立ち始め、昆虫を狙って網を張るキバナオニグモなど、大型のクモの仲間が観察しやすくなります。

オニグモの仲間

 たくさんの昆虫たちが活動する時期には、昆虫たちを捕まえる生き物たちも活発に活動しています。その代表がクモで、原野に大小たくさん生息しています。中でも最も大きくて目立つのがコガネグモ科に属するオニグモの仲間です。原野には雌の体長が30ミリにもなるオニグモやオニグモに次いで大きなアカオニグモ、キバナオニグモなどが生息しています。

涼しい環境を好む

 アカオニグモは成体になると、おなかが赤くてとても目立つオニグモです。クモの仲間には暖かい場所を好むものが多いですが、アカオニグモは涼しい環境を好み、国内では北海道全域と本州の1000メートル以上の草原にしか生息していません。

 網を張る場所は草の間の低い場所で、原野の草原に出掛けると、丸い網を縦に張って獲物を待ち伏せしている様子を観察することができます。

国内では北海道のみに分布

 キバナオニグモは成体になると腹部が鮮やかな黄色やクリーム色になります。

 クモの仲間は国内に現在1000種以上が生息していますが、キバナオニグモは最も寒冷地に適応し、国内での分布は北海道に限られます。草原や林道周辺のほか、市街地の公園などにも生息し、樹木の枝や草の間の低い場所に丸い網を縦に張り獲物を待ち伏せします。

 網を張って獲物を捕まえるクモたちは、網に獲物が引っ掛かると葉陰から網を伝って素早く現れ、あっという間に鋭い牙でかみついて動きを止め、糸で絡め取ってしまいます。網に獲物が掛かったことを知らせるのは、細い糸から伝わってくる獲物が暴れ回る振動です。この振動は音叉(おんさ)などで再現することができるため、音叉を使って網を振動させれば、隠れているクモをおびき出して観察することができます。

花は釣り鐘のような形

 ツリガネニンジンはキキョウ科に属する多年草で、低地から山地の日当たりの良い草原などで見ることができます。8月から9月にかけて見られる花は釣り鐘のような形をしています。

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