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ふるさとネイチャーらんど

勇払原野にエゾシカの群れ

2018/8/20配信

勇払海岸へ出掛けてみよう

 苫小牧市内の勇払海岸周辺には湿地や草原、林などがあり、一年を通じて野鳥や自然の観察を楽しめます。勇払海岸へ車で行く場合は勇払の市街地に近い「勇払マリーナ」に向かい、バスで行く時は「勇払マリーナ入口」で下車するとよいでしょう。

8月中旬の勇払海岸周辺

 周辺の草原では、大きな角を持った雄ジカの群れを見ることができるようになります。

勇払原野のエゾシカ

 北海道に生息するエゾシカはニホンジカの亜種で、成長した雄の体重は100キロを超えることがあります。

 体の色は夏と冬で違い、夏毛は茶色に白い斑点のある鹿子模様ですが、冬毛になると黒みの強い茶色になり、斑点はなくなります。

 行動するのは主に夜明け近くと夕暮れ時で、車で移動していると草原で草を食べる群れをよく見掛けます。勇払原野周辺は昔からたくさん生息する場所として知られていて、1878(明治11)年には勇払原野を流れる美々川のほとりにシカ肉の缶詰工場がありました。工場の最盛期には年間約7万缶が札幌や函館、東京などに出荷されていました。肉だけでなく、内臓や血液から火薬の原料になる硝石も作っていたそうです。

 しかし、79(明治12)年の豪雪によるシカの大量死により、原料のシカ肉を確保することが難しくなっため、84(明治17)年に廃止となりました。現在、缶詰工場跡地は苫小牧市によって史跡に指定されています。

春に生え替わる角

 雄だけにある角は、毎年春になると抜け落ちて生え替わります。春から夏に生え替わった角は「袋角」と呼ばれ、血管が通っていて軟らかく、赤茶色に見えます。

 繁殖期を迎える秋までに血流が止まり、骨化して硬くなります。硬くなったばかりの角はゴツゴツしていますが、木の幹にこすり付けて磨かれ、白っぽいつやのある美しい角になります。

増え過ぎて問題に

 エゾシカは明治の初めに全道で毎年10万頭以上が捕獲されていましたが、乱獲に加え、79(明治12)年、1903(明治36)年の2度にわたる豪雪で大量に餓死して生息数が極端に減ったため、20(大正9)年に禁猟になりました。しかしその後、数が増えてきたことが確認されると、雄ジカに限って場所と時期を決めた狩猟が解禁されました。

 現在は増え過ぎたエゾシカによる農業被害などが深刻になり、生息数を減らすためにさまざまな方法が取られています。

短い開花時間

 ツユクサは道端や空き地などで見られるツユクサ科の1年草で、8月から9月にかけて一日1個ずつ花を咲かせます。開花時間は短いですが、朝露にぬれて咲き始めたばかりの花は、とてもきれいです。ちなみに朝に咲き、夕方に閉じてしまう花の様子から英名ではデイ・フラワー(dayflower)と呼ばれます。

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