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ふるさとネイチャーらんど

錦岡鈴蘭公園で昆虫観察

2018/7/2配信

錦岡鈴蘭公園に出掛けてみよう

 錦岡鈴蘭公園は苫小牧市の西側、苫小牧駒沢大学の近くにある市民公園です。園内には遊具やグラウンドがあり、多くの市民が利用しています。周囲にはハンノキやドロノキを主体とする林、ホザキシモツケやナガボノシロワレモコウなどが繁茂する草原があり、四季を通じて自然観察を楽しめます。

7月上旬の錦岡鈴蘭公園

 木々の葉が茂って、見通しの悪くなった錦岡鈴蘭公園では、野鳥観察が難しくなりますが、昆虫の観察はしやすくなります。昆虫を見つけるこつは、花を探すことです。花を観察しているとアゲハやキアゲハなどいろいろな昆虫がやって来ます。

年に3回発生

 アゲハ(ナミアゲハ)は南西諸島から北海道まで、ほぼ全国で見られるアゲハチョウの仲間ですが、北海道では生息数が少なく、道北や道東で姿を見ることはまれです。
 特徴は黄白色の羽にある黒い模様で、よく似た仲間のキアゲハは名前の通り羽の黄色みが強く、よく見ると模様も違うので区別できます。
 本州で年に4回発生しますが、寒冷な北海道では年3回しか発生しません。そのため、勇払原野で成虫が飛び始めるのは5月初めごろですが、産卵の始まる6月ごろになると姿を見ることがめっきり少なくなり、7月ごろになると再び成虫の姿が見られるようになります。初秋に産み付けられた卵は、寒気が訪れるまでにさなぎになって越冬準備を始め、翌年の春に羽化します。
 ちなみにキアゲハも年に3回発生しますが、最後の成虫の姿を見ることができるのは8月初めごろまでで、アゲハよりも早くさなぎになって越冬準備をするようです。

食草はサンショウの葉

 アゲハは、自然豊かな場所よりも市街地や人家周辺で多く見られます。これは幼虫が庭木として植えられるミカン科のサンショウの葉を食草としていることにあります。
 全道的な分布はサンショウの分布と重なっていて、この木が自生する渡島半島から胆振、日高の平地では生息数が多く、自生していない地域では生息数が少ない傾向にあります。またサンショウの自生していない地域に生息するアゲハは、同じミカン科のキハダを食草にしていることが分かっていますが、なぜか生息数は多くありません。
 ちなみにキアゲハの幼虫の食草はセリ科の植物で、野生種のエゾニュウのほか、栽培種のニンジンやセリ、ミツバのある場所に生息しています。チョウの幼虫は食べ物の好き嫌いがはっきりしていて、特定の植物を好む種類が多いので、観察をする時は幼虫が好む植物を調べて出掛けるとよいでしょう。また幼虫が好む植物を庭などに植えるとチョウを呼ぶことができます。

嫌な臭いを出す幼虫

 アゲハやキアゲハの終齢幼虫(成虫になる直前の幼虫)は鮮やかな緑色に黒いしまとオレンジ色の斑点があってきれいです。しかし触ったりするとオレンジ色の角(臭角)を突き出して嫌な臭いを出します。これは外敵から身を守る手段で、アゲハチョウの仲間に共通した習性です。

花弁は5枚

 ムシトリ(虫捕り)ナデシコは、道端や河原などで見られるナデシコ科の多年草です。ムシトリという名前は、茎に褐色の粘液を分泌する部分に関係していますが、虫を捕ることはありません。花が見られるのは7月から8月にかけてで、5枚の鮮やかな花弁を持ち、とても目立ちます。

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