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ふるさとネイチャーらんど

機敏に舞う「湿原のタカ」

2018/2/5配信

鵡川へ出掛けてみよう

 むかわ町鵡川を流れる「鵡川」は、占冠村の山地を水源として太平洋へと流れ出る大きな河川です。河口周辺には草原や湿地、自然干潟のほか、人工干潟などがあり、多くの野鳥や生き物を観察できます。また市街地周辺の水稲地帯では、3月になるとマガンやハクチョウの群れを見ることもできます。鵡川に出掛けるには、むかわ町「四季の館」や鵡川駅を目指して出掛けるとよいでしょう(地図参照)。

2月上旬の鵡川河口周辺

 海岸線や漁港で海鳥の姿が見られるほか、草原で獲物を探すチュウヒやハイイロチュウヒが観察しやすくなります。

スマートなタカ

 チュウヒは翼と尾羽が長いトビより少し小さなスマートなタカで、ユーラシア大陸やアフリカなどに広く分布しており、国内では本州より南に冬鳥として飛来しますが、北海道や東北地方などでは繁殖していて一年中姿を見ることができます。

 これまでに国内で確認されている仲間には、チュウヒ以外にまれな冬鳥として飛来するハイイロチュウヒとマダラチュウヒがいます。

V字型で滑空

 チュウヒは湿地周辺のヨシ原や干拓地などに生息し、翼をV字型に保ってヨシ原の上を低く滑空しながら獲物を探します。その様子は穏やかに見えますが、獲物を見つけると尾羽で急ブレーキを掛け、垂直に舞い降りる姿は実に機敏です。そんな狩りの様子から「湿原のタカ」とも呼ばれます。

 獲物は野鳥やネズミ、カエルなどですが、捕まえた獲物はその場で食べず、お気に入りの場所(調理場)へ運んでから食べます。

 野鳥が滑空する場合は翼を水平にしていることがほとんどですが、チュウヒは翼の先を上げたV字型で滑空するので、遠く離れていても他の野鳥と区別することができます。また、飛び方ばかりではなく、顔の作りも他のタカの仲間と違いフクロウに似ていて、距離感がつかみやすいように顔の正面に目が付いています。

 タカの仲間は全て神経質ですが、特にチュウヒは神経質です。観察するには、風に向かって同じコースを何度も飛ぶという習性を利用し、飛行コースの近くで気付かれないように根気よく待ち伏せするのが一番です。

甘い樹液は動物に人気

 2月上旬になると木々は活動を開始し、水を吸い上げ始めます。そのためキツツキなどが傷を付けた場所から樹液が流れ出ているのを見ることがあります。かすかに甘みのあるカラコギカエデの樹液は野鳥やリスなどに人気があり、樹液の出ている場所にはキツツキやハシブトガラなどの野鳥やエゾリスがやって来ます。

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