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ふるさとネイチャーらんど

サケのふるさと錦多峰川

2017/9/4配信

錦多峰川へ出掛けてみよう

 錦多峰川は、樽前山麓にある口無し沼周辺を水源とする河川で、山麓から苫小牧市の市街地を通り太平洋へとつながっています。錦多峰という名前はアイヌ語の「ニシタップ」に由来し「雲をかぶりたる山」という意味があるそうです。錦多峰川へ行くには苫小牧市錦岡の郵便局や苫小牧凌雲中学校を目指して出掛けるとよいでしょう。川の周辺には植物が繁茂した河川敷が広がり、一年を通じて自然観察を楽しむことができます。

9月上旬の錦多峰川周辺

 ナナカマドの果実が色づき始め、シロザケの遡上(そじょう)がにぎやかになり、水鳥たちも飛来し始めます。河川敷の草原ではモズやノビタキなど、これから南下を始める夏鳥たちの姿を見ることもよくあります。

遡上するシロザケ

 錦多峰川で産まれたシロザケは、遠くアラスカ付近の海まで旅をして、北太平洋を回遊しながら成長し、ほとんどのものは3~4年で成魚になると産卵のため産まれた河川を目指して南下を始めます。

 北太平洋を旅立ったサケたちは、春にベーリング海方面に向かい、夏に千島列島を通過して8月から9月に道東、9月から10月に道南の川に遡上することが知られています。

 しかし、どのような方法で遠く北太平洋から産まれ育った川に向かうのか、いまだに謎です。勇払原野を流れる河川には昔、たくさんのシロザケが遡上していましたが、洪水対策やさまざまな土地利用計画によって、遡上できる河川は少なくなってしまいました。

夏の終わりに高鳴き

 モズはムクドリよりも少し小さいスズメ目の野鳥で、雄には翼に小さな白い点があり、雌のおなかには茶褐色の細かい模様があることで雌雄を区別できます。

 北海道で見られるのは5月ごろに渡って来る夏鳥で、秋遅くには本州方面に南下して越冬するため、冬に姿を見ることはまれです。

 子育ての頃にも鋭い鳴き声を出しますが、夏の終わりから「チキチキチキ」と、「高鳴き」と呼ばれる甲高い鳴き声が頻繁に聴かれるようになります。

秋に越冬地に南下

 ノビタキは春になると越冬地であるアフリカやインド、東南アジアなどから原野へ渡って来る夏鳥で、秋になると越冬地へと南下していきます。大きさはスズメより少し小さいくらいで、雄は頭部と背中が黒、おなかが白くて胸に赤茶色の模様があって目立ちますが、雌は体全体が地味な赤さび色をしていて目立ちません。でも、子育てを終えて秋を迎える頃になると、雄も雌に似た地味な色に変わり、区別が難しくなります。

色づき始めた果実

 ナナカマドはバラ科の落葉高木で、成長すると10メートルから15メートルほどの高さになります。6月に咲いた白い花は、9月から10月になると赤く熟した果実になり、枝先を彩るようになります。

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