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2018駆ける

(4)明るい未来を具現化 デンソー北海道・根橋 聖治社長

2018/1/12配信

 2017年を振り返って。
 
 会社としては成長と変化をしてきた年。自身は世の中の状況を見ながらデンソー本社といろいろと詰めながら成長を見守ってきた。18年の飛躍に向けた準備の年だった。
 
 航海に例えれば、見え始めた目的地にたどり着くため力を蓄えているところ。受注比率は前年度と変わらず国内が3割、アメリカ3割、欧州3割、アジアが1割。最終仕向け地は海外が多い。米のGM(ゼネラルモーターズ)は当初計画より若干落ちたが、それ以外はすべて伸ばしている。17年度売上高は前年度447億円に比べ数%アップし過去最高になる見通しだ。
 
 電気自動車の動きが活発だ。
 
 現時点でビジネスに影響は出ていないが、われわれが扱う製品の半分は内燃機関向け。今後影響が出る可能性はある。ガソリン車が本当になくなるかと言えばまだ読み切れない。産業革命から車の誕生まで技術革新に100年かかったが、今のスピードは10倍速。電動化の流れは間違いなく加速する。どのような形で担っていくかを考えたい。
 
 新たな設備投資は。
 
 現在生産ラインは24本で800万個体制。新たに2本のラインを設置中。一つはフル稼働を緩和するための高圧センサーのライン。5月には稼働する。もう一つは新製品のライン。こちらは徐々に立ち上げるので生産は1割程度の増加になる。
 
 製品のシェアは。
 
 車載用圧力センサーの国内シェアは第1位、世界第2位。エンドユーザーの6割が海外。世界中の車の3台に1台がデンソー北海道の製品を使用している。
 
 部品の現地調達は。
 
 道内企業にお付き合いを考える候補はいる。弊社も間口を広げ、地元企業と一緒に成長したい。求める品質は日本で数社しかできない技術などで実績のある本州企業と比較すると差があり、折り合いが付かない。だが「これならいける」という部品もある。得意な技術を選び出してパートナーを探したい。
 
 人手不足対策は。
 
 期間従業員集めで苦労している。17年度の期間従業員からの内部登用は16年度並みの17人。17年4月以降の中途採用は24人。働く中で弊社に魅力を感じ「従業員になりたい」という意欲の高い人を引き上げている。18年4月採用は大卒6人、高卒13人。このうち女性は高卒者4人。女性の比率も少しずつ上がっている。従業員は1050人。
 
 18年はどんな年。
 
 自動車産業は激動の年になると思う。インターネット経由で情報のやり取りができるモノのインターネット(IoT)や人工知能(AI)の進化の勢いが著しい。電動化や自動運転化のスピードが相当上がってくる。生き残るためにどう成長していくか、変化の仕方が読めない。走りながら考えていく。製品開発と工程開発のスピードを上げていく。
 
 18年は明るい未来を具現化する年にしたい。「産学官連携」を積極的に進めたい。社員で平昌五輪女子アイスホッケー日本代表GKの藤本那菜さんは頑張ってくれると思う。
 
 略歴 1985年秋田大鉱山学部機械工学科卒業、日本電装(現・デンソー)入社。前任はデンソーバルセロナ(スペイン)社長。2015年6月、デンソー北海道代表取締役社長に就任。静岡県沼津市出身。57歳。

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