11

21(水)

胆振の
明日の天気

雪か雨後曇り

8 / 1

揺れと停電-千歳・恵庭市民の記録 胆振東部地震(第2部)

(2)水求め混雑、共助の心も 千歳市水道局

2018/11/7配信

 胆振東部地震発生翌日の9月7日午後5時、一本の電話が鳴った。かけてきたのは日本水道協会北海道地区支部長の札幌市水道局。被災地での給水支援に関する打診を市として受けた。

 翌日、水道局内の公営企業管理者室で開いた応急対策会議で、支援に乗り出すことを正式決定。市内に水道管の破損がなかったほか、支援に出向く人員のやり繰りにも見通しが立ったためだ。「近隣のまちということもあり、総合的に判断した」と佐久間裕也水道局長は振り返った。

 断水が起きた安平町で給水支援を行った。9、10の両日、給水車を早来町民センターと給水支援が行き届いていない地区の北町会館に派遣。現地では住民が喜んで集まり、初日は特に混雑。1トンの水が1時間でなくなるほどだったという。混雑が落ち着くと職員も住民と共に100メートル先の家まで運搬。2日間で4・3トンを給水した。

 現場担当の管路維持課水道維持係の松本洋之係長は「行く前は不安もあったが、近所の人の分も一緒に運ぶなど、支援を受ける側の共助の思いを感じた」と話した。

 11日には「厚真町の浄水場が復旧し水が流れるようになったので水道管の漏水箇所の調査に協力してもらえないか」との連絡が札幌市水道局からあった。内部協議を経て13~20の8日間にわたる漏水調査支援も行った。

 担当エリアは古くからの農村地帯上厚真地区。水道管の長さは31キロ。強度の弱い塩化ビニル管が使われている箇所が多く、震度7の揺れによって継ぎ目を中心に破損していた。

 注水、調査、断水―を繰り返して、17カ所で漏水を確認。現場で指揮を執った工事課水道工事係の富田豪紀係長は復旧が進んでいることを知らせるために数十カ所の家屋を走って回った。「大変だとは思わなかった。早く直すためには何が必要かしか、考えていなかった」と振り返った。

 これまで給水支援、漏水調査支援に投入した職員は延べ48人。10月からはむかわ町に職員1人を派遣し、災害査定事務の支援を年末まで継続する見通しだ。

 佐久間局長は「自分のまちに損害が降り掛かっていたらどうなるか、担当ごとに考えを巡らせている」。対応は今後も続く。

週間ランキング

集計期間 11/14〜11/21

お知らせ

受付

苫小牧民報社から