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挑む経済人

(12)若手技術者の育成に力 盛興建設・原 広吉社長

2018/1/25配信

 建設業界は昨年、土木分野の災害復旧工事が増えた。しかし、技術者や作業員、資材の不足に加え、利益率の低い工事も多かった。戸建て住宅は堅調だが、アパートなどは過剰気味。都市部の用地売買価格の上昇が地域にも波及し、以前よりも建設単価が上がっている。

 当社の昨年の受注は前年対比でやや上回っている。災害復旧を含む公共工事、大型工事などが多かったが、人手不足で受注できない仕事もあった。昔からお付き合いのある企業などからの発注もあり、地域の皆さんに支えられていることを感じる。

 胆振日高管内は昨年、災害復旧で公共事業が多かった。その反動なども含め、2018年度以降は減少が予想される。一方、国の働き方改革などから業界内で週休2日制を導入する動きが出ているが、営農時期が決まっている農業土木工事などで実施すると、農作業に影響が出かねない。そうした面も考慮する必要がある。

 苫小牧や近郊では、国道36号の拡幅や道央道苫小牧中央インターチェンジ建設など大型建設工事が進んでいる。今後予定されている苫小牧市内の小中学校の新設や改修工事、市民ホールなどの建設工事に期待を寄せる地元企業も多いだろう。

 建設業界の共通課題は、技術者の高齢化。若手技術者の育成に力を入れていかなければならないと思う。人材確保面では地元採用を積極的に進め、中途採用も続けているところだ。現場所長や技術管理者を務められる施工管理1級、2級の資格者を育てて、一人前にすることが大切。職場環境も改善し、女性の採用も進めたい。最近はICT(情報通信技術)などが注目されているが、導入に向けては専門技術者も不可欠だ。

 担い手不足という課題はあるが、今後も地域住民と顧客、社員に愛される会社を目指していく。事業の規模にかかわらず、一つ一つの取り組みをしっかり進めていきたい。

 苫小牧工業高校卒。1973年に盛興建設入社。常務取締役、専務取締役を経て2016年から現職。空知管内奈井江町出身。63歳。  

 ※「挑む経済人」はこれで終わります。

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