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(7)食産業の集積に期待 苫東・成田 一憲社長

2018/1/19配信

 苫小牧東部地域では昨年、大型冷凍冷蔵倉庫の用地の引き渡しをはじめ、大手ホームセンターの流通センター建設、自動車部品製造企業の工場増設、メガソーラーの建設が進んだ。物流やものづくり、再生可能エネルギーの拠点が整備されて心強い思いだ。

 2007年の全国植樹祭会場となった静川地区の苫東・和みの森では、昨年の10周年記念イベントに多くの市民が参加。立地企業従業員の長年の念願だったコンビニも苫東でオープンし、利便性が高まるなどうれしい出来事も多かった。物流センター建設などによる大型車両の通行量増加に対応すべく、市に地域内の交差点拡幅などをしていただいたことも感謝している。

 当社が所有する約5500ヘクタールの産業用地のうち、現在、約2割を分譲、1割を賃貸している。近年はトマトやイチゴなど食品関連で新しい動きが出ている。苫小牧には港や鉄道貨物、新千歳空港といった物流拠点があり、多様化や効率化を図る上で好環境。苫小牧埠頭の大型冷蔵冷凍倉庫が来年稼働する予定だが、これを契機に食品加工を含む食産業集積と農産物や食品物流の新しい進展を期待したい。

 今後は本州向けやアジアを中心とした小口貨物共同輸送など輸出拡大の仕組みづくりが求められる。北海道は食や観光という強みを生かした経済体質強化への努力が必要だ。道産加工食品の創出や輸出拡大などを支援する産学団体「北海道フードロジスティクス・イノベーション推進協議会」の取り組みが次への新たな展開につながればと思う。苫東では自動運転車の実証実験も行われており、テストコースの具体化や技術開発拠点化に期待している。

 当社は5年前から地元高校生などを対象に、ものづくりの現場見学を行っている。フォトコンテストでも高校生に苫東へ足を運んでもらっている。こうした地元企業を知ってもらう取り組みは強化したい。この他、水素エネルギーの供給拠点になるよう、さらに研究を進めていきたい。

 東京大学経済学部卒。1976年に道庁に入庁。渡島支庁長、総合政策部長などを歴任。前職は北海道公営企業管理者。2013年6月から現職。札幌市出身。66歳。

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