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挑む経済人

(1)リスクアセスメント推進 出光興産北海道製油所・荒木 伸二所長

2018/1/12配信

 昨年の原油処理量は約820万キロリットルで、安定供給を維持できた。だが、協力会社の作業員の人身事故が3件発生し、うち1件は死亡事故というつらい出来事があった。人身事故は絶対にゼロにしなければならない。昨年9月には臨時の安全大会を開き、事故撲滅のメッセージも発信した。
 
 今年の定期保全工事は約14億円を掛けて行う予定。5月末から6月末の期間に延べ約1万3000人、ピーク時には1日で約800人が工事に携わる。人の命、仲間の命を守る取り組みを徹底していく。具体的にはリスクアセスメントを推進し、事故につながる危険性を洗い出す。さらに協力会社との双方向のコミュニケーションを強化し、お互いに遠慮せず、相談や議論できる風土づくりにも努める。
 
 石油業界では企業の統合が進んでいるが、出光興産と昭和シェル石油も経営統合に先立ち、アライアンス(提携)を組み、協働事業の強化に昨年から乗り出した。北海道には昭和シェルの製造拠点がなく、立地的な連携は難しいものの、石油精製に必要な触媒を共同で購入し、コスト削減を図ることに加えて人的な交流を重視していく。保全や運転などの専門技術や間接部門を含めての製油所経営に関わるノウハウ、改善案件など知的資源による連携を中心に、両社の強みを積極的に開示することでウィンウィンの関係を築いていきたい。
 
 昨年10月に苫小牧市内で開かれた日本女性会議でシンポジウムのパネリストとして弊社人事部の担当者が参加し、人材の多様化の話をさせてもらった。北海道製油所の従業員のうち、女性は現在、契約社員も含めて1割程度。女性の作業が法律上、制限される現場でもあるためだが、人材不足の時代を考えれば、法律に十分配慮しつつ、多様な人材を受け入れていくことになると思う。道内唯一の製油所として競争力を高めてきたが、省エネ技術を活用し、今後も高みを目指したい。
 
 京都大学工学部卒。1985年、出光興産入社。生産技術センター長などを経て、2017年6月から現職。岡山県出身。
 
◇  ◇
 
 景気回復の届く波は弱く、深刻な人手不足問題も抱える地方経済。製造、建設、金融、港湾など苫小牧の各分野経済人に2018年の展望、課題などを聞いた。12回連載。

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