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挑む経済人-2019企業トップに聞く

(3)大型工事の受注目指す 岩倉建設・宮﨑英樹会長

2019/1/9配信

 昨年は胆振東部地震でブラックアウト(大規模停電)が発生し、苫小牧や胆振東部3町、札幌市の被害がひどかった。電気がないことがいかに不便か実感させられた。道路や農地、山林、港の復旧に膨大な費用が掛かる。建設業として国の建設予算が横ばいの中、本来不足していた工事量が災害復旧工事でかさ上げされた面もある。収益が上がり、今後の決算に反映されるのではないか。

 建設業の課題として、港湾工事などで作業船を使うが、価格が10億円以上と高価になっている。更新する原資を工事によって充当することが原則だが、工事量が少なくなり、新しい物に買い換えしづらい状況だ。国交省は貸付金を有利に取り図るというが、金利が掛かり、難しい話となっている。

 業界の会合でも作業船の老朽化が話題になる。舗装機械など高価な建設機械を更新できる環境を作り、状況を改善してほしい思いがあるが、なかなかうまくいかない。

 この時代、各社が自己責任で技術力を持ち、向上させていくことが必要だ。財務内容をしっかりしないと駄目だと考えている。建設業は産業別に見ると倒産件数の多い産業といわれているが、おかしいと思う。役所から一定割合の前払金をもらう業界は他になく、有効活用しないといけない。苫小牧建設協会の会長として、財務力を強めなさいと言っている。

 今年は厳しい状況におかれるのでないか心配している。災害復旧工事を進めているが、地域住民に不便をかけていることもあり、発注母体の役所も一生懸命取り組んでほしい。国や道の仕事が横ばいで、工事量の増加が期待できない中、民間を含め、マンション建設など大型工事を埋め、官製工事も受注できないかと考えている。

 業界展望でも明るい状況は考えづらい。各社厳しい現状を切り抜けていかなければならない。自社では無借金経営を貫いており、経営上有利に働くことが多い。これからは札幌駅周辺で北海道新幹線の駅関連工事やマンション、観光客が道内に来ることに着目して、ホテルなどの受注を目指したい。楽観することはないが、そう悲観することでもない。

 今、ロシアのサハリンで複合ビルの建設を手掛け、非常に好評を得ている。ただ、ソビエト連邦時代が長く、悪い影響、習慣が身に付いていると感じた。コルサコフの港があるが日本の基準から見ると港湾とは言えない水準だ。他にも建築技術が十分ではない所が見られ、チャンスにつながる部分が多いと考えている。

 青山学院大学卒業。1965年、岩倉組入社。道路建設社長や岩倉建設社長などを経て、2018年11月から現職。苫小牧市出身。78歳。

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