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ウトナイ湖野生鳥獣保護センター 救護室からのメッセージ

救護室の活動 伝え5年 野生動物や自然考えるきっかけに

2017/11/22配信

 気が付けば早いもので、ウトナイの木々たちも美しかった紅葉がすっかり散り、いよいよ大地の冬支度を感じる季節となりました。

 さて、皆さまにご報告がありますが、このたび新しい命を宿し、産休・育休に入るため、この連載を今回で終了させていただくことになりました。

 振り返ること5年前、ウトナイ湖野生鳥獣保護センターの救護室で出合う傷病鳥獣たちの現状や、日々の活動を多くの方々に知っていただきたいという思いから、本紙面にて前連載「救護室のカルテから」が始まり、また第2子の産休・育休を経てからは「救護室からのメッセージ」にタイトルを変え、現在に至ります。育児と仕事に追われる日々の中で、慣れない執筆を続けることは決してたやすい事ではありませんでしたが、こうして書き続けてこられたのは、多くの方々から温かな言葉や感想などをおっしゃっていただいたことが、大きな励みになっていたからだと感じます。

 先日も、人によって傷つけられたドバトの記事が掲載された数日後、市内の小学生たちが保護センターを訪れ、私に声を掛けてくれました。「こんな事が身近にあるなんて悲し過ぎる」と悲痛な訴えではありましたが、そのドバトは元気になったのか、そしてこのようなことが再び起きないように、この大好きな地元を自分たちでもっと大切にしていきたいと真剣な表情で伝えてくれたのでした。幼い頃、人見知りが強かった私にとって、こうして子どもたちが自分の足でこのセンターまで来て、しっかりと思いを言葉にできるその姿に驚き、感心したことはもちろんですが、この連載が、紙面の向こうにいる幅広い年齢の方々に野生動物や自然について考えるきっかけになってもらえていることを実感できた瞬間でもありました。

 これからしばらく母親業に専念いたしますが、ご縁があればまた、皆さまに救護室での日々をお伝えさせていただきたいと思います。本日まで本当にありがとうございました。(おわり)

(ウトナイ湖野生鳥獣保護センター・山田智子獣医師)

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