店内の大きな窓から太平洋を見渡すことができ、白を基調とした内装が落ち着いた空間を演出している苫小牧市錦岡のカフェ。２０１８年４月にオープンした。

　いち押しは具材を挟まないタイプの「オープンサンド」（税込み６００円）。食パン１枚を３等分し、それぞれ違った具材を載せており、３種類の味わいを楽しめる。王子サーモンには刻んだピクルスのソースの酸味と甘味がマッチ。スライスしたトマトとゆで卵、ベーコンは黒こしょうと岩塩で味を調えた。クリームチーズを塗ったパンにスライスしたキュウリを載せた品はオリーブオイルの風味がかぐわしい。

　店長の岡田泰之さん（６４）が仕込む「水出しアイスコーヒー」（同５００円）は前日から１３時間かけて抽出。えぐみや苦味がなく、豊かな味わいとこくを味わえる。「豆はこだわり抜いたブラジル産。７～８割のお客さまがブラックで飲まれます」と岡田さん。

　海を見ながらおいしいコーヒーを飲める場所をつくりたい―と店を開いた。妻の律子さん（６２）が調理し、長女の結希さん（３４）が米粉のロールケーキ（同２００円）などのスイーツを作る。「素揚げ野菜のカレー」（同６５０円）や「ミートスパゲティ」（同６５０円）、肉料理や魚介料理のセットメニューなども用意。家族で営むぬくもりの空間と眼前に広がる美景に、時が過ぎるのを忘れそうだ。

　苫小牧市錦岡１１の２。営業時間は午前１１時から午後５時まで。４～１０月の金、土曜日は午後８時まで。ラストオーダーは閉店１時間前。定休日は月、木曜日。携帯電話０８０（５８７６）４８４５。