店内に落ち着いた木の質感があり、古き良き昭和を感じさせる苫小牧市内の喫茶店。店主の山根義彦さん（７２）は１８歳から同市にある喫茶店で修業を積んだ。２３歳の時に独立して市内錦町でスナックを経営し、その後、１９８３年にこの店を開いた。

　お薦めの一品は、郷愁を感じる「ナポリタン」（税込み７００円）。じっくり時間をかけて手作りし、まろやかな甘酸っぱさに仕上がったトマトソースが、中太麺によく絡んでいてうまい。

　具材は、ソーセージ、ベーコン、タマネギ、ピーマン、シイタケなど。具をフライパンで炒め、ホールトマトを３時間煮込んで作ったトマトソースを追加し、ケチャップとしょうゆで味を調え、ゆでたての麺に絡めている。

　山根さんは「懐かしがって食べてくれる人が多い。”昭和の味”をぜひどうぞ」と話した。

　店は苫小牧市教育・福祉センターの駐車場の北側にある。同センターは以前市立病院だったので、その頃は病院に通う市民が来店してにぎわったという。現在は、昼食を食べに来るサラリーマンや地域の高齢者がよく来店している。

　苫小牧市本幸町１の３の３。営業時間は午前８時半から午後８時まで。日曜日、祝日、年末年始が休み。電話０１４４（３３）５７０３。