苫小牧市新中野町の国道２７６号沿いにある、輸送用コンテナを改造した小さな店。入り口をくぐって中に入ると、細長い店内に１０席ほどのカウンター席。落ち着いた照明と、店主の河部博彦さん（６６）の朗らかな人柄が醸し出す雰囲気がとても心地よい。

　人気メニューは牛タンシチュー（税込み１６００円）。数種類のチーズが入った焼きリゾットの上に軟らかな牛タンが乗り、赤ワインをたっぷり使ったソースが掛かっている。箸でもほぐれるようにじっくり煮込んでいるというタンと、オリジナルの風味を引き出すべく、別鍋で作っているこだわりのソースの相性は抜群だ。

　同店はシカ肉を使った料理も豊富で、各部位のステーキを味わいに訪れる人も多い。来店客の要望に応じ、メニュー以外の料理にも臨機応変に対応したいと話す。

　河部さんはホテルやレストランの厨房（ちゅうぼう）経験を経て、２０年以上にわたり個人で飲食店を経営してきた。「みんなが『おいしい』と言ってくれる料理こそ、本物の料理。そんな一品を提供できれば」と話してくれた。

　苫小牧市新中野町３の３の４。営業時間は午前１１時半～午後２時と、午後５時～同１１時。第１、第３水曜定休。１２月３１日～１月２日は休み。携帯電話０９０（８９０１）１０４９。