「どんな動物も輝いている」 旭山動物園の坂東園長が講演 工夫凝らした取り組み紹介 白老
2022/5/30配信
旭川市にある旭山動物園の坂東元(げん)園長(61)を迎え、特別講演会が28日、白老町中央公民館で開かれた。同市の人口の10倍以上に当たる年間300万人の来園者数を達成した同園の取り組みについて、町民約120人が耳を傾けた。
町主催「おもてなしガイド人材養成講座」の一環。坂東園長は1961年、旭川市生まれ。84年酪農学園大学を卒業し、86年に獣医として同園に入園。2009年に園長に就任した。
講演では、「伝えるのは命、繋(つな)ぐのは命」を演題とし、「旭山動物園に珍しい動物はいない」と前置きした上で「動物につまらない生き物はいない。ちゃんと見てもらえばどんな動物も輝いている。何を来園者に還元できるのかだけを考えた」と述べた。
来園者と真剣に向き合い、案内版を手書きにしたり、動物への思いを伝えるワンポイントを重視して伝えたりしたことなど、工夫を凝らした取り組みを紹介。「動物園は飼育動物と来園者の懸け橋」と原点とする思いを語った。