▶9「マッネポ(娘)」 (2020/12/26) かやぶきの家(チセ)のいろりのそばで、母が娘に伝統の刺しゅうの技を手ほどきする。アイヌ民族の母親は、自分の知る手仕事の全てを娘に教え込んだ。愛に満ちたまなざ…
▶8「冬の使者」 (2020/11/21) アイヌ民族は、雪をウパシと呼んだ。雪が降る―はアイヌ語で「ウパシ アシ」と言い、アシは、走るという意味。雪は天からアイヌのコタン(村)へ競争して遊びに来ると考…
▶7「シリコロカムイ」 (2020/10/17) アイヌ民族は、身の回りのすべてに神が宿ると信じた。森の木々もそう。シリコロカムイ(木の神、大地をつかさどる神)と呼んで尊んだ。木は地面を守り、草や動物の命を…
▶6「ルルコシンプ」 (2020/9/26) アイヌ民族の物語には、さまざまな妖怪が登場する。アザラシなど海の動物霊ルルコシンプもその一つ。絶世の美女に姿を変え、人間に取りついては命を奪う。妖艶な歌声で…
カムイ ▶5「アフンルパロ」 (2020/8/15) アイヌ民族の世界では、人が死を迎えると肉体から霊が抜け出し、自分のコタン(集落)近くの洞窟を通ってあの世へ行くと考えられていた。白老町のアヨロ海岸に伝承の岩…
▶4「ピリカカムイ」 (2020/7/25) 精神文化を大切にしたアイヌ民族は、自然の中にカムイ(神)を感じた。人に恩恵を与える神はピリカカムイ(美しい神)、災いをもたらす神はウェンカムイ(悪い神)。そ…
カムイ ▶3「森のノンノ」 (2020/6/24) 花はアイヌ語でノンノという。美しく、かわいらしい言葉の響きをそのまま形にしたような、ピンクの花をポロトの森で見つけた。清流のそばでひっそりと咲くその名はクリ…
Kamuy ▶2「共 生」 (2020/5/16) 狩りや漁などを糧とし、自然と共に生きながら独自の文化を育んだアイヌ民族。人間に恵みを与える山や川、海、動植物には神(カムイ)が宿ると信じ、感謝の念をささげた…
カムイ 神々のすむまち ▶1「目覚め」 (2020/4/18) ポロトの森。動物たちは白銀世界の長い冬から目を覚まし、植物たちもこれから芽吹き始める。自然のエネルギー、命の輝きを感じさせる季節を迎えた。木々に宿る神々が春…