• デジタル健康管理 身体活動に効果も
    デジタル健康管理 身体活動に効果も

       ウエアラブル端末などデジタル技術を用いて職場で健康管理を行う「デジタルヘルス介入」は、体重維持など一定の効果があったものの、対面カウンセリングなどその他の方法と有効性に大きな違いは認められなかったと、秋田大などの研究グループが発表した。 研究グループは2024年10月までに発表され、働く人を対象

    • 2025年6月12日
  • 歯周病治療中の糖尿病患者 人工透析リスク3~4割減
    歯周病治療中の糖尿病患者 人工透析リスク3~4割減

       歯周病治療により、糖尿病患者の血糖コントロールが良くなることが知られている。東北大大学院歯学研究科(仙台市)の草間太郎講師らは、歯周病治療中の糖尿病患者の人工透析に至るリスクが治療していない人と比べ、3~4割低下することを明らかにした。 ▽炎症の悪循環で悪化 歯周病は、歯と歯茎の境目にたまった

    • 2025年6月12日
  • 心機能低下が脳の体積減少に関連
    心機能低下が脳の体積減少に関連

       心機能の低下は、認知機能の低下や認知症の初期兆候である脳の体積減少に関連することが分かったと、オランダなどの国際共同研究グループが発表した。 研究グループは、欧米の七つの研究の参加者1万889人(平均年齢66・8歳)を対象に、心エコー検査または心臓MRI検査で測定した心機能や心不全の有無と、脳M

    • 2025年6月12日
  • 人工膝関節手術 ステロイド使用で感染リスクわずかに上昇
    人工膝関節手術 ステロイド使用で感染リスクわずかに上昇

       膝の痛みの軽減や歩行機能改善に有用な「人工関節全置換術」でステロイドを使用すると、術後感染のリスクがわずかに上昇していたと、横浜市立大大学院などの研究グループが発表した。 術後の痛みを軽減するために投与するステロイドは免疫抑制作用があり、術後感染のリスクが懸念されている。 研究グループは201

    • 2025年6月12日
  • 肥満と尿酸値の関係が明らかに
    肥満と尿酸値の関係が明らかに

       肥満になると尿酸値が高くなる仕組みが明らかになったと、帝京大などの研究グループが発表した。 尿酸値の上昇には遺伝や生活習慣などの環境要因が関わっている。血糖値を下げるホルモンのインスリンが効きにくくなる「インスリン抵抗性」があると、尿酸値が上がりやすいことは知られているが、詳しい仕組みや、遺伝と

    • 2025年6月10日
  • 眼底画像から血圧や血糖値を推定
    眼底画像から血圧や血糖値を推定

       眼底の画像から、メタボリック症候群に関連する血圧や血糖などの値を推定する人工知能(AI)モデルを開発し、一般公開したと、国立情報学研究所などの研究グループが発表した。 同研究所などはこれまで、眼底画像から年齢や性別を推定するAIモデルを開発してきた。今回発表したAIモデルは、17~94歳の眼底画

    • 2025年6月10日
  • コンタクトレンズ 不適切使用で眼障害
    コンタクトレンズ 不適切使用で眼障害

       適正使用で目を守る 1951年に日本初のコンタクトレンズが開発されて70年余り。使い捨て製品の普及などにより、コンタクトレンズ装用者は1500万~1800万人に上るという。一方、不適切な使用による眼障害も発生している。50年以上にわたり専門外来を置く順天堂大医学部付属順天堂医院(東京都文京区)眼科の

    • 2025年6月10日
  • がん遺伝子検査 1日で可能に
    がん遺伝子検査 1日で可能に

       がん組織で起きるDNA修復異常を1日で検出できる新たな検査法「HR eye・MMR eye」を開発したと、横浜市立大大学院などの研究グループが発表した。 DNA修復異常はがん全体の4分の1に見られ、治療には特定の異常を標的とする分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬が有効であることが分かってい

    • 2025年6月10日
  • 梅雨型熱中症 夏本番前から要注意
    梅雨型熱中症 夏本番前から要注意

       夏本番を迎える前の梅雨の時期に起きる熱中症。正式な医学用語ではないものの、「梅雨型熱中症」としてメディアで取り上げられ、注意喚起されている。南町田病院(東京都町田市)救急科の西竜一担当部長に話を聞いた。 ▽認識を改めて 熱中症の原因について、西担当部長は①環境②身体③行動の三つを挙げる。 ①

    • 2025年6月5日
  • 配偶者の糖尿病はうつ病リスク
    配偶者の糖尿病はうつ病リスク

       配偶者が糖尿病を発症するとうつ病リスクが高まることが分かったと、京都大大学院などの国際研究グループが発表した。 研究グループは、2015~21年に全国健康保険協会(協会けんぽ)に加入した本人とその被扶養者である夫婦52万1010組のデータを分析。被扶養者の糖尿病診断の有無と加入者本人のうつ病リス

    • 2025年6月5日
  • お笑いライブでストレス軽減
    お笑いライブでストレス軽減

       お笑いライブ鑑賞はストレスを軽減し、楽観性を高める効果があると、弘前大大学院の研究グループが発表した。 研究グループは、2023年9月に青森県弘前市で開催されたお笑いライブの来場者101人(18~64歳)を対象に、約2時間のライブパフォーマンス鑑賞前後に楽観性、悲観性、不安感などに関するアンケー

    • 2025年6月5日
  • 独居でうつ病自殺リスク6.6倍
    独居でうつ病自殺リスク6.6倍

       うつ病や不安症を抱える独り暮らしの人は、自殺リスクが高いことが分かったと、韓国などの研究グループが発表した。 研究グループは2009~21年の同国の国民健康保険サービスデータを用い、居住形態とうつ病、不安症の有無が自殺リスクに及ぼす影響を調べた。 対象は、09年に健康診断プログラムに参加した成

    • 2025年6月5日
  • 子どもの夜更かし 心身に深刻な影響
    子どもの夜更かし 心身に深刻な影響

       夜遅くまでスマホやゲームに興じたり、深夜まで受験勉強に取り組んだりすることによる子どもの睡眠不足が問題視されて久しい。内科と睡眠障害の専門である阪野クリニック(岐阜市)の阪野勝久院長は「放置すると心身に深刻な影響を及ぼしかねません」と話している。 ▽免疫低下や肥満にも 阪野院長によると、子ども

    • 2025年6月4日
  • 婦人科疾患患者、心筋梗塞も注意
    婦人科疾患患者、心筋梗塞も注意

       月経不順や子宮内膜症などの一般的な婦人科疾患がある人は、心筋梗塞などのリスクが高いことが分かったと、スウェーデンなどの国際共同研究グループが発表した。 研究グループは2024年4月までに発表された、一般的な婦人科疾患と心血管疾患などの関係を調べた28件の研究データ(合計327万1242人)を解析

    • 2025年6月3日
  • 女性はストレスが脳梗塞リスクに
    女性はストレスが脳梗塞リスクに

       50歳未満の成人を対象とした研究から、ストレスを抱える女性は脳梗塞を発症するリスクが高いことが分かったと、フィンランドなどの国際共同研究グループが発表した。 研究グループは、欧州の19の医療機関で登録された、原因不明の脳梗塞を初めて発症した18~49歳の426人(中央値41歳、女性47・7%)と

    • 2025年6月3日
  • 乳がん以外にも注意サバイバーの女性
    乳がん以外にも注意サバイバーの女性

       乳がん経験のあるサバイバーの女性は一般女性と比べ、がん以外の疾患の危険性が高まると、筑波大などの研究グループが発表した。 研究グループは、乳がんサバイバーの女性2万4017人(平均年齢50・5歳)と同年齢の一般女性9万6068人を対象に、心筋梗塞や肺炎、骨折などがん以外の12の疾患について発症リ

    • 2025年6月3日
  • 高学歴は認知機能の低下が加速? 脳卒中後の検査
    高学歴は認知機能の低下が加速? 脳卒中後の検査

       学歴が高い人は、脳卒中発症後、行動や意識を制御する脳の認知能力「実行機能」の低下が加速する可能性が示されたと、米国などの研究グループが発表した。 研究グループは、同国の四つの研究に参加した、研究登録時に認知症がなく、追跡期間中に脳卒中を発症した2019人のデータを収集。中央値で4・1年追跡し、学

    • 2025年5月29日
  • 生活習慣病の治療 腰が重い人の心理 自覚症状ないから放置して大丈夫?
    生活習慣病の治療 腰が重い人の心理 自覚症状ないから放置して大丈夫?

       高血圧、脂質異常症、糖尿病、心臓病などの生活習慣病の疑いがあっても、医療機関をすぐ受診しないなど、腰が重い人は少なくないという。大阪大大学院人間科学研究科(大阪府吹田市)の平井啓准教授にその背景や、家族の向き合い方などを聞いた。 ▽本人と周囲の擦れ違い 生活習慣病などの慢性疾患では、家族が受診

    • 2025年5月29日
  • 糖尿病患者の運動継続率が向上 スマートウオッチ活用で
    糖尿病患者の運動継続率が向上 スマートウオッチ活用で

       スマートウオッチを活用すると、運動の継続率が向上し、血糖値などの改善にもつながる可能性が示されたと、英国などの国際共同研究グループが発表した。 研究グループは、カナダと英国の40~75歳の2型糖尿病患者125人を、3D加速度センサーと光学式心拍計を搭載したスマートウオッチを使用する人としない人に

    • 2025年5月29日
  • 酪酸産生菌多いと卵アレルギー改善
    酪酸産生菌多いと卵アレルギー改善

       腸内フローラの中で酪酸産生菌の「フィーカリバクテリウム」が多い子どもは鶏卵アレルギーが寛解しやすいと、関西医科大の研究グループが発表した。 研究グループは、鶏卵アレルギーを持つ子ども36人の便を用いて腸内フローラを調べ、その後2年以内に鶏卵アレルギーが寛解した子ども24人としなかった12人の腸内

    • 2025年5月28日
  • 医療アプリが緊急性判断に有効 子どもの救急受診
    医療アプリが緊急性判断に有効 子どもの救急受診

       保護者が医療情報アプリを利用することで、子どもの病状から緊急度をより的確に判断し、救急外来の受診につなげられる可能性があると、佐久中央病院(長野県佐久市)などの研究グループが発表した。 同市では佐久医師会が主宰し、症状から子どもの病院受診の目安などを調べられる無料の医療情報アプリ「教えて!ドクタ

    • 2025年5月28日
  • 発汗量 8歳ごろから男女に差 新潟大などが実験
    発汗量 8歳ごろから男女に差 新潟大などが実験

       子どもや若者の発汗量を調べたところ、8歳ごろから男女の差が出始め、男子の方が発汗量の増加が早かったと、新潟大などの研究グループが発表した。 研究グループは、新潟県などの子ども405人(6~17歳)と若年成人52人(18~25歳)を対象に、2023年2~4月と11月から12月にかけ、発汗作用のある

    • 2025年5月28日
  • 50代、メタボとロコモ併発に注意
    50代、メタボとロコモ併発に注意

       メタボリックシンドローム(メタボ)と、筋力の衰えで移動機能が低下するロコモティブシンドローム(ロコモ)は、50代に併発しやすく早期介入が重要と、千葉大大学院などの研究グループが発表した。 研究グループは、2021年度に健康診断を受けた3万5059人(平均年齢50歳)のデータを基に、メタボやロコモ

    • 2025年5月27日
  • 健康診断未受診は糖尿病リスク高
    健康診断未受診は糖尿病リスク高

       健康診断を3年受診していない人は受診している人に比べ2型糖尿病や将来的に透析に至るリスクが高いと、国立循環器病研究センターなどの研究グループが発表した。 研究グループは、2021年度に健康診断を受診した40歳以上の国民健康保険加入者3472人のデータを分析。18~20年度の健診受診頻度と2型糖尿

    • 2025年5月27日
  • HPVワクチン接種率に地域格差 経済状況と医療機関数が影響
    HPVワクチン接種率に地域格差 経済状況と医療機関数が影響

       子宮頸(けい)がんなどの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)のワクチン接種率には、地域の社会経済状況や接種可能な医療機関数によって差があると、大阪医科薬科大などの研究グループが発表した。 研究グループは、大阪市における2013~22年度のHPVワクチンの累積接種率を町丁や字単位で算出。地域

    • 2025年5月27日
  • メタボの人は腎機能低下に注意
    メタボの人は腎機能低下に注意

       肥満、脂質異常症、内臓脂肪の蓄積は、慢性腎臓病の発症や進行につながると、東京大大学院などの研究グループが発表した。 研究グループは、血清クレアチニン値を2回以上測定した30万8174人の約3年間の健康診断データを解析し、体格指数(BMI)または腹囲、善玉のHDLコレステロール値、中性脂肪値と腎機

    • 2025年5月22日
  • 顔面骨密度 オリゴ糖が有効か
    顔面骨密度 オリゴ糖が有効か

       蜂蜜に含まれる難消化性オリゴ糖成分の摂取が、顔面骨の骨密度の維持や改善に寄与する可能性があることが分かったと、中部大などの研究グループが発表した。 骨粗しょう症の一般的な症状としては腰の痛みや足の骨折などがあるが、近年の研究では足腰よりも顔面骨の骨密度低下がより早期に起きることが分かってきた。顔

    • 2025年5月22日
  • 運動後のまばたき増加 脳機能向上に関連か
    運動後のまばたき増加 脳機能向上に関連か

       軽い運動をした後、まばたきが増えていた人は、ある目的のために行動や意識をコントロールする脳の認知能力「実行機能」が向上していたと、筑波大の研究グループが発表した。 無意識に行っているまばたきは、脳の神経活動への反応を示す指標として注目されている。研究グループは、若年成人24人を対象とした過去の実

    • 2025年5月22日
  • 突然起こる運動障害「イップス」 心理的支援で手応え
    突然起こる運動障害「イップス」 心理的支援で手応え

       スポーツ選手なら一度は耳にしたことがあるだろう「イップス」。当たり前にできているプレーが突然できなくなってしまう障害を指す。立命館大人間科学研究科の井上和哉助教に、自身の研究成果を基に実践している心理的支援について聞いた。 ▽研究で分かった特徴 野球で打者の球を捕った投手が一塁への送球で何度も

    • 2025年5月15日
  • 暑さに強い体をつくる 徐々に環境適応-暑熱順化 水分、塩分補給が重要
    暑さに強い体をつくる 徐々に環境適応-暑熱順化 水分、塩分補給が重要

       日本では毎年多くの熱中症患者が発生しており、個人での対策も重要だ。熊本大病院(熊本市)救急部の楯直晃医師は「暑さに強い体をつくるには、暑い環境に徐々に適応する暑熱順化により、体の仕組みを強化する必要があります」と指摘する。 ▽熱中症を見据えて 暑熱順化が十分でない状態で急に暑さにさらされると、

    • 2025年5月15日