函館税関千歳税関支署がまとめた新千歳空港の貿易概況によると、9月の輸出入総額は前年同月比10・6%減の29億3500万円で、前年実績を2カ月連続で下回った。
輸出は16・9%減の13億3800万円で、2カ月連続のマイナス。主力の魚介類・同調製品は29・1%減の5億3100万円。中国が日本産水産物の輸入の停止を続ける中、香港向けのホタテも落ち込んだ。一般機械も27・0%減の2億800万円で、米国向けのベアリングが減った。
輸入は4・5%減の15億9600万円で、14カ月ぶりのマイナス。一般機械は59・7%減の3億4800万円で、前年同期に「特需」となっていた台湾からのデータセンター向けサーバーがなくなった影響。
輸入金額そのものは増加傾向で、電気機器は2・8倍の5億7500万円で、台湾からの印刷回路が伸びた。魚介類・同調製品も7・2倍の8800万円だった。
新型コロナウイルス流行前の指標となる2019年9月対比では、輸出入は32・2%減。内訳は、輸出が59・2%減、輸入が51・9%増。
入港機は、前年同月比31・1%増の662機で、入国旅客数は33・3%増の12万3630人だった。