苫小牧市公設地方卸売市場・水産物部(汐見町)の指定管理者、マルトマ苫小牧卸売(西田浩一社長)が8月に募集した第3回苫小牧産お魚料理コンテストは、有珠の沢町の主婦滝沢京子さん(81)の「タラとホッキのさくら丼」を最優秀賞に選んだ。
コンテストは、苫小牧産魚介類の魅力発信や消費拡大を目的に、市民から料理のレシピと写真を募集し、アイデアや見た目、独創性などを書面で審査し、上位作品を同社のSNSに載せる取り組み。2023年に始まり、これまで秋、冬に実施し、今回は夏が対象。7人が15作品を寄せた。
「タラとホッキのさくら丼」は、マダラで桜色のそぼろを作り、ホッキを花びらに、いり卵を花の中心に、しそを葉に見立てた華やかな丼。料理が大好きという滝沢さんは「見た目もタイトルも明るくしたかった。そぼろは誰が作ってもおいしくできるようにした」と振り返り、最優秀賞受賞に「機会があればまた挑戦したい」と話す。
26日に同市場で表彰式を行い、審査委員長の三浦未マルトマ食堂店長は「応募作品のレベルが上がり、審査が大変だった。これからも楽しくおいしい料理を作って」と呼び掛けた。西田社長も「(市内で)北海道産の魚は店頭に並ぶまでに2~3日かかるが、苫小牧産は取れた日に並んで魚種も豊富」とアピールした。
優秀賞は啓明中3年近藤芦羽さん(15)の「ポテトサラダinタラ」と、拓勇西町の会社員浅野幾代さん(50)の「八角のサモサ」。西田社長は今後に向けて「春にもコンテストを開催し、入賞したレシピをまとめたい」と話していた。