中国秦皇島の訪問団来苫 両港の発展願い合意書締結 5年ぶり 交流深める

今後の交流を合意書で確認する、左から王団長、佐々木専任副管理者

 苫小牧港と友好港の盟約を結ぶ中国・秦皇島港の運営会社「河北港口集団有限公司」の友好訪問団が26日、約5年ぶりに苫小牧市を訪れた。苫小牧港管理組合と引き続き交流を深めようと、友好港湾締結議定書に基づく合意書を改めて締結し、市内の関係団体とも交流を深めた。

   苫小牧港と秦皇島港は1985年に友好港を締結し、隔年で相互に訪問交流を展開。98年に苫小牧市制50周年を記念し、苫小牧・秦皇島両市が国際友好都市となるなど、両港の結び付きをきっかけに民間はもとより、経済、文化、教育、医療など幅広い交流を深めてきた。新型コロナウイルス感染拡大に伴って訪問交流が中断し、秦皇島からは2019年10月以来の訪問団来苫となった。

   同会社の王克生・副総経理を団長にした一行4人が26日に苫小牧入り。苫小牧港管理組合で歓迎式典を行い、同組合の佐々木秀郎専任副管理者と王団長が両港のさらなる連携や発展に願いを込め、合意書を改めて交わすセレモニーなどを実施。同組合と苫小牧日中友好促進協会(宮本知治会長)は市内のホテルで歓迎会も開き、関係者ら約30人が和やかに交流を深めた。

   佐々木専任副管理者は歓迎あいさつで、両港の交流の経緯などを説明しながら「これからも友好港湾という共通の基盤に立ち、友好都市の枠組みと一体となりながら、互いの港湾の発展に寄与していく」と強調。王団長も「両港が手をつなぎながら成長し、将来のより輝く成果につながれば」と期待した。

   一行は27日に苫小牧港を視察した後、東京なども訪れた上で帰国する。