苫小牧沼ノ端小5年生の土居柑太君(10)=苫小牧市東開町=の自宅で今月、カマキリの赤ちゃんがふ化した。厚真町に住む祖父母が9月にオオカマキリとみられる成虫を家の前で捕まえ、土居君にプレゼント。10月から今月にかけて4回卵を産み、その中から約40匹がかえった。5日ほどで約1センチに育った茶色の幼虫は、逆三角形の頭に触覚、細長い手足がはっきりしてきて、土居君は「少し怖い」と言いながらも成長を見守っている。
土居君は祖父母からもらったカマキリを透明の虫籠に入れ、リビングで飼い始めた。公園などでコオロギやトンボを捕まえて餌にし、霧吹きで体を小まめに湿らせ、丁寧に育てた。
市美術博物館によると、カマキリは渡島半島が北限とされていたが、2000年代に入って札幌や小樽市など道央圏でも見られるようになったといい、「外来種なので自宅で面倒を見て」と呼び掛ける。飼育に協力してきた父親の伸夫さん(42)は「逃がさないように慎重に育てる」と話し、土居君は「これからどうなるのか観察したい」と虫籠を見詰めていた。