いすゞ工場を見学 穂別小 バーチャル社会科授業  むかわ

いすゞ工場を見学 穂別小  バーチャル社会科授業  むかわ
画面越しに工場を見学する穂別小の5年生児童

 むかわ町の穂別小学校(中嶋清人校長)で27日、自動車メーカーいすゞ自動車(本社横浜市)と連携したバーチャル社会科見学が行われた。同社の藤沢工場(神奈川県藤沢市)に隣接するプラザと教室をオンラインでつなぎ、5年生19人が画面越しに工場の構内を見学。会社の概要や車の製造に理解を深めた。

   同社は、コロナ禍で工場見学の受け入れができなくなった2020年、「学びの機会を提供したい」とインターネットを活用したバーチャル社会科見学を導入。自動車産業に触れる機会の少ない地域や、工場まで来るのが難しい小学校にも利用を呼び掛けた。穂別小は、むかわ町内に北海道試験場がある縁で受け入れた。

   同社は児童からの質問に応じたり、クイズを取り入れたりしながら会社概要を説明。同工場では約8000人が働き、タイやインドネシア、フィリピンなど他国籍の人もいること、1日約500台のトラックを製造していることなどを伝えた。女性も活躍しており、「造ったトラックが世界中の人々の生活を支えていることが誇り」という社員の声も届けた。

   見学した山口花葵さん(11)は「どういう順番で車が造られているか、働いている人は何人いるのか、何台造っているのかが分かってよかった」と話した。

   木島克哉工場長は「まちなかでいすゞのトラックを見た時に、多くの人が関わっていることを思い出してくれたらうれしい。皆さんの中から世界一のトラック造りに携わってくれる子が出てきてくれたら」とメッセージを送った。

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