絵本や童謡楽しむ みみの館 開館記念コンサート  白老

絵本や童謡楽しむ みみの館 開館記念コンサート  白老
ピアノの伴奏に合わせて絵本を読み聞かせる松嶋さん(左)

 白老町大町3の「みみの館」で29日、開館記念コンサートが行われた。全道各地で読み聞かせボランティアをしてきた札幌市の松嶋珪子さん(85)が新設した絵本や児童図書500冊を備える活動拠点で、町民や各地の知人ら約50人が白老でのスタートを祝福した。

   松嶋さんと長年読み聞かせ活動をしてきた東京在住のソプラノ歌手小倉真理子さんや、室蘭市在住のピアニスト井口陽子さんが駆け付けた。松嶋さんは井口さんの伴奏で絵本10冊を読み、小倉さんは童謡など12曲を歌った。

   松嶋さんは「皆さんの要望があれば、いつでも館を開放して交流したい」と話し、小学1年生の長女と来館した団体職員で町内在住の鄭延雪さん(34)は「娘は絵本などに興味津々な年頃。まちの子育て環境が豊かになることは喜ばしい」と笑顔で語った。

   松嶋さんは、子どもの声がよく聞こえるように―と名付けた「みみ」の読み聞かせ活動を全道各地で展開し、2019年に苫小牧市に拠点を移して活動を続けている。白老町を夫婦の「老後の安住の地」と決め、「町民の皆さんがふらっと立ち寄れる『街の図書館』のような場に」と「みみの館」を開設した。交流拠点としての活用方法を模索している。

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