苫小牧市博物館友の会は23日、文字盤に木の枝や実を飾り付け、時計を作る講座を市美術博物館で開いた。自然の素材や植物に関心を持ってもらおうと「森の時計作り」と題して企画。市内外から親子連れなど7組13人が参加した。
1組ずつに針の付いた木製の文字盤が配布され、飾り付けの材料は、会員たちが手分けして集めたミズナラやイチイ、モミジの枝の輪切りや松ぼっくり、ドングリ、オニグルミなど。参加者は自由に選び、顔の形に配置したり、秋のイメージを表現したりと、思い思いに時計を完成させた。
同会の佐田正行副会長(72)は「森は炭酸ガスを吸い、酸素をつくり、水をためて天然のダムもつくる」と大切な働きを解説し、森林が失われて起きる温暖化の問題にも触れた。
家族と一緒に参加した苫小牧東小1年の遠田來白さん(7)は「ドングリの実がすべすべしていた。楽しく作れた」と仕上がりに笑顔を見せた。