胆振総合振興局と苫小牧市は6日、「防災学ぶランド in とまこまい」を苫小牧市柳町のイオンモール苫小牧駐車場で開催した。これに先立つ同日朝、同市とイオン北海道が連携し、屋上駐車場を使った津波避難訓練も実施。それぞれ家族連れなど幅広い年代の人たちが訪れた。
防災学ぶランドでは、自衛隊車両や衛生通信車、消防車、パトカーなどの乗車体験の他、竜巻を作る気象実験や消火器の使い方などの体験コーナーを展開。約100人収容可能なバルーンシェルター内では段ボールベッドやペット避難用の備蓄品の展示、防災関連のクイズコーナーも設けた。
沼ノ端中央から家族5人で来場した宮崎亜美さん(31)は「子どもたちに防災を身近に感じてほしくて、参加した」と言い、長女の紫さん(6)は水消火器を使った訓練にも挑戦。「初めてだったけど、楽しかった」と笑顔を見せた。
避難訓練には市民や同社従業員ら約90人が参加。大津波警報が出た想定で、駐車場西側のスロープを歩いて屋上に向かい、5分ほどで避難を終えた。住吉町の会社員鳥井貴人さん(40)は「ここが避難場所と初めて知った。スロープが急で思っていたより大変だった」と話した。