新千歳空港を管理・運営する北海道エアポート(HAP)は17日、eスポーツ大会やIT(情報技術)体験などのイベント「デジタルアドベンチャー」を開いた。今年は初めて事前にオンライン予選を行うなど、イベントのさらなる充実を図り、入場者は昨年(1900人)の約1・5倍となる3000人でにぎわった。
地域活性化などにつなげる4年目の取り組み。これまでのeスポーツ大会を中心にしたイベントを進化させた。大会は家庭用ゲーム機ニンテンドースイッチの「フォートナイト」を用い、今年は1人参加の「ソロ」のみとしたが、昨年の倍以上となる約300人が参加した。
IT体験は千歳や苫小牧などの企業・団体が協力。千歳市で工場を建設中の次世代半導体製造ラピダス(東京)や、同市内に事業所がある半導体製造ミツミ電機(同)などがブースを設け、半導体について遊び感覚で分かりやすく伝えた。
このうち苫小牧工業高等専門学校は、プログラミング体験を実施。おもちゃの車にセンサーを付け、色で線を選別して自動走行するようにし、親子連れなどの人気を集めた。恵庭市の小学生山田慎之助さん(11)は「車が内に行ったり、外に行ったり。難しいけど達成感がある」と笑顔を見せた。