ふるさとネイチャーらんど~勇払原野の自然~
適応力強いワカサギ
(2010年 1/23)
1月23日、ワカサギ釣りが始まった錦大沼公園へ出掛け、釣りの様子や沼の周辺に生息する野鳥たちの様子を観察してきました。
錦大沼のワカサギ
公園の駐車場に車を置き、ワカサギ釣りが行われている大沼の氷上に行くと釣り上げられたばかりのワカサギを見ることができました。
ワカサギは小さいですが、サケの仲間で背中にはサケ目の特徴である立派な脂びれがあります。冷水でも活発に活動するため、高温には弱そうですが、高温にも適応して繁殖できるとても適応力の強い魚です。特に卵はかなり過酷な条件にも耐えることができます。そのため本来は生息していなかった湖沼などへも簡単に移植することができ、鹿児島県にも生息しています。また、国外ではアメリカにも移植されていて、英名でも「Wakasagi」と呼ばれています。
ワカサギは天ぷらやフライ、白焼き、吸い物、煮付けなどいろいろな食べ方で楽しめるため昔から人気があり、湖沼が厚い氷で覆われ、釣りが解禁になると錦大沼公園や白老のポロト湖などには釣り人がたくさん訪れるようになります。
獲物を狙うハイタカ
釣り人でにぎわう大沼の氷上を出て、沼の周辺にある散策路を歩き始めるとシジュウカラやヤマガラなどの野鳥と出合うことができ、獲物を狙うハイタカにも出合うことができました。
ハイタカはハトくらいの大きさのタカの仲間で、主に平地から山地の林に生息していますが、河川敷や農耕地でも姿を見掛けるほか、食べ物の少なくなる冬になると市街地の餌台にも姿を見せます。
ハイタカの翼は幅が広くて短いため、林の中などの狭い空間でも俊敏に飛び回ることができ、獲物を見つけると背後や側面から素早く襲い掛かり、長くて鋭いつめで獲物を仕留めます。獲物は主にツグミくらいまでの野鳥ですが、ネズミの仲間やシマリスも捕まえるほか、体の大きな雌は自分と同じくらいの大きさのカケスを襲うこともあります。
林の中を歩くエゾライチョウ
ハイタカの狩りの様子をしばらく観察した後、小沼の周辺を巡る散策路に向かうと散策路脇の林の中にエゾライチョウがいるのを見つけました。
エゾライチョウはドバトより一回り大きなライチョウの仲間で、雌は全身が茶色っぽくて地味ですが、雄はのどが黒く、顔から首にかけてと目の後ろに白い羽があり、繁殖期になると目の上にある皮膚が赤くなります。
エゾライチョウが生息する環境は、低山帯の針葉樹と広葉樹が自生する林で、特に沢筋のやぶが多い広葉樹林に好んで生息する傾向があります。
ライチョウの仲間は外敵に気付くと、強い羽ばたきと滑翔(かっしょう)を繰り返し、素早く木の上に隠れてしまいますが、長距離を飛んで逃げることが少なく、すぐに木の横枝に止まって様子を伺うため、一度見つけるとゆっくり観察することができます。
ちなみに本州の山岳地帯に生息するライチョウは冬になると羽の色が雪のように真っ白になりますが、エゾライチョウの羽の色は変わりません。



