力士が間近で迫力稽古 むかわで初の合宿スタート-大相撲・友綱部屋
2019/6/13配信
大相撲の友綱部屋は胆振東部地震で被災したむかわ町を元気づけようと、11日から町内で合宿をスタート。12日午前、鵡川神社にある土俵で朝稽古を始めた。暖かな日差しが差し込む中、力士たちは土まみれになりながら激しいぶつかり合いを繰り広げて汗を流し、見学に訪れた町民らを喜ばせた。
昨年末に胆振東部地震の被災地支援で友綱親方(元関脇・旭天鵬)が同町を訪れ、ちゃんこを振る舞ったことがきっかけで実現した今回の合宿。同部屋がむかわ町で合宿を行うのは初めてで、友綱親方をはじめ、幕内の魁聖、旭川市出身の旭大星らスタッフと現役関取を含む12人が11日から町内に宿泊し、17日までみっちり稽古を積む。
初日は町内外から大勢の人が足を運び、力士の迫力ある稽古に見入った。見学に訪れた町内に住む60代の女性は「テレビでしか見たことがなかったけれど、生で見るとすごい迫力がありますね」と目を丸くしていた。
初日の稽古を終え、友綱親方は「昨年末に軽い感じで話していたことがまさか実現するとは。いろんな人の協力で成り立っているのを肌で感じる。朝早くから町民が来てくれた」と喜び、町の印象について「土俵もあるし、良い宿泊施設、温泉もある。生で相撲を見て身近に感じ、少しでも心が和んでくれたら」と話していた。
朝稽古は期間中、午前8時から10時30分まで、鵡川神社で行われ、一般にも無料で公開。またこの間、地元の小学校や福祉施設を慰問するほか、16日には子ども相撲交流会や正午からは道の駅「四季の館」で400食限定の「振る舞いちゃんこ会」を予定している。