企画・特集
鳩山総理とわたし
元道議会議員 橋 浪蔵さん(77)
(2009年 9/17)
鳩山さん(右)と談話する橋さん(左から2人目)=昨年1月、苫小牧ドライビングスクール |
衆院北海道9区選出で民主党代表の鳩山由紀夫氏(62)が、第93代内閣総理大臣に就任した。北海道初の首相の誕生になる。鳩山首相にゆかりのある苫小牧地域の人たちに、思い出のエピソードや新政権への期待などを語ってもらった。
鳩山由紀夫さんと初めてお会いしたのは1984年の春。次期衆院選旧4区における出馬要請に対し、父の威一郎先生と一緒に自宅を訪ねてくださり、「お応えをさせていただきます」とのあいさつを受けたのが初対面でした。最初の印象は、ひ弱で「友愛精神の実現」や「政治を科学する」といった発言やフレーズに一般社会からは縁遠い印象を受けたが、脱いだ靴をきちんとそろえるなど、育ちの良さを感じました。
わたしは農林大臣や建設大臣を務めた南条徳男さんの秘書でした。この地盤を受け継いだ三枝三郎さんが直前の衆院選で落選し、南条未亡人の志ん夫人に「守り切れなかった地盤をお返ししたい。後継候補は南条家を中心に決めてください」との相談をされた経緯から、北海道で威一郎さんの後援会長だった高橋賢一道議(伊達市)を中心に三枝さんを交えて札幌市内のホテルで計6人が集まり相談。期せずして地元には適任者がおらず、かねて威一郎さんから長男の由紀夫さんが東京で政治をしたいとの話を聞いていたため、「旧4区からの出馬をお願いしては」と言うことになり、南条氏支持者の室蘭を中心とした有志が東京の鳩山家へ赴いたのです。
われわれ南条代議士の側近として、鳩山さんに申し上げたことは「あまり選挙区に戻らなくてもいい政治家になってもらいたい。出てもらうからには、将来の総理総裁を目指すよう頑張ってもらいたい」ということ。いろんな方がそれを期待していたのは、やはり鳩山家が政治家としての名門であるという象徴的なことだと思う。
93年の自民党離党や新党さきがけ結成と政界再編に取り組む中、91年に続き95年の道知事選の候補に名前が挙がるなど、さまざまなことがあったが、もし知事選に出ていたならば民主党の結成も無かっただろうし、今回のような政権交代も起こり得なかったのではないか。
先の衆院小選挙区で20万を超える得票は、政治家として成長し、国民のために十分負託に応えられるとの表れ。特に最近はたくましくなった。大きく世の中を変えるべく、改革する理想に燃えており、総理として命懸けで国民のためにやり遂げてくれると思う。


