特集

恐竜ワールドへ-苫小牧市美術博物館企画展より

(下)150点、52種の化石標本展示

(2017年 5/13)
多様な恐竜の頭骨の標本が並ぶ企画展の会場

多様な恐竜の頭骨の標本が並ぶ企画展の会場

 「恐竜の玉手箱」では、およそ150点、52種の化石標本を展示しています。「尻尾」「足」「胴体」「頭」そして「歯」などで、それぞれの部分の骨にはどんな役割があるのでしょうか。最強の恐竜ともいわれるティラノサウルスの標本で見ていきましょう。

 展示室で最初に目に入る、太くて長い尻尾、ほぼ実物大の模型から、その大きさが実感できます。尻尾は真っすぐにピンと伸ばし、その大きな体のバランスを取る役割があります。次に全長12メートル、体重6トンの巨大な体を支えていた足。左足の化石や足跡はヒトの何倍あるでしょうか。ぜひ自分の足と比べてみてください。そして、頭の骨にはたくさんの穴があります。目や鼻の穴はどこでしょう。ティラノサウルスの目はしっかりと前を見据え、立体視することにより、獲物との距離を測ることができました。嗅覚も非常に優れていたと考えられています。さらに、15センチ以上もある太い歯はギザギザしており、獲物をかみ砕くのに適した形をしています。

 本展では、通常、体の上に付いている、このティラノサウルスの頭骨を間近で見ることができます。その形態と機能を知るとともに迫力を感じ、かつての姿を想像することで、恐竜の世界へさらにもう一歩、足を踏み入れてみてください。

(苫小牧市美術博物館主任学芸員 宮地鼓)



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